34PM105|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
経絡経穴概論経脈・奇経の病証と流注心経・督脈・肝経・脾経・奇経八脈
次の症例の経脈病証はどれか。「25歳の女性。先週から腰痛があり、うつむきや仰向けができない。季肋部の腫れや下腹部膨満感もある。咽喉の乾きや下痢がある。顔色はすすけて青黒い。」
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、症状の組合せから足の厥陰肝経病証を判断します。
季肋部、下腹部、咽喉、顔色の青黒さなどは、肝経病証を考える手がかりになります。
解説
足の厥陰肝経は、足の母趾から下肢内側を上り、陰部、下腹部、肝胆、胸脇部、咽喉、目などと関係します。
設問では、季肋部の腫れ、下腹部膨満感、咽喉の乾き、下痢、顔色がすすけて青黒いなどがみられます。これは足の厥陰経病証に合います。
腰痛だけを見ると足の太陽膀胱経や足の少陰腎経も考えたくなりますが、胸脇部や下腹部、咽喉、青黒い顔色を合わせると、足の厥陰経病証が最も適切です。
ひっかけポイント
腰痛だけで太陽経や少陰経を選ばず、季肋部、下腹部、咽喉、顔色まで含めて判断します。
選択肢の確認
1.足の少陰経病証
誤り。
足の少陰腎経は腎や咽喉、腰膝、泌尿生殖に関係しますが、この症例の季肋部の腫れや肝経に関連する所見を総合すると、足の厥陰経病証がより適切です。
2.足の厥陰経病証
正しい。
足の厥陰肝経は下腹部、陰部、胸脇部、咽喉などに関係します。症例の季肋部の腫れ、下腹部膨満感、咽喉の乾き、青黒い顔色と合います。
3.足の太陽経病証
誤り。
足の太陽膀胱経は後頭部、項背部、腰背部、下肢後面などに関係します。腰痛だけなら候補になりますが、症例全体では足の厥陰経病証が適切です。
4.足の少陽経病証
誤り。
足の少陽胆経は側頭部、耳、胸脇部、下肢外側などに関係します。季肋部症状は関係しますが、下腹部や咽喉、青黒い顔色を含む設問では足の厥陰経病証が最も適切です。
覚えるポイント
- 足の厥陰肝経は下腹部、陰部、胸脇部、咽喉、目に関係します。
- 顔色の青黒さは肝や寒、瘀血などを考える手がかりです。
- 経脈病証は一つの症状だけでなく、症状の並びで判断します。
- 腰痛があっても、胸脇部や下腹部症状があれば肝経を考えます。