32AM87|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臨床医学各論運動器・整形外科L5神経根・骨肉腫・関節リウマチ・胸郭出口症候群・肘周囲骨折・腰椎椎間板ヘルニア
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「45歳の男性。長時間の座位により右下肢痛が生じるようになったため整形外科を受診し、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。右の片脚立ちで踵の挙上ができなかった。」感覚鈍麻が疑われる部位はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根障害を、筋力低下から判断します。
片脚立ちで踵が挙げられない場合、足関節底屈筋力低下を示し、S1神経根障害を考えます。
解説
S1神経根は、下腿後面から足外側、足底の感覚や、足関節底屈に関係します。腓腹筋やヒラメ筋の働きが低下すると、つま先立ちや踵挙上が困難になります。
本症例では、右の片脚立ちで踵の挙上ができません。これは足関節底屈筋力低下を示し、S1神経根障害を疑います。したがって、感覚鈍麻が疑われる部位は足底です。
足背中央は主にL5、下腿内側はL4、大腿前面はL3付近の障害で考えます。
ひっかけポイント
踵挙上困難はS1、足背中央の感覚障害はL5、下腿内側はL4と整理します。
選択肢の確認
1.足底
正しい。
S1神経根障害では足底や足外側の感覚鈍麻が疑われます。踵挙上困難とも一致します。
2.足背中央
誤り。
足背中央の感覚鈍麻は主にL5神経根障害で考えます。L5では母趾背屈や足関節背屈の低下が重要です。
3.下腿内側
誤り。
下腿内側の感覚鈍麻はL4神経根障害で考えます。L4では膝蓋腱反射低下も重要です。
4.大腿前面
誤り。
大腿前面の感覚障害はL2からL3領域で考えます。踵挙上困難を示すS1神経根障害とは一致しません。
覚えるポイント
- 踵挙上困難はS1神経根障害を考えます。
- S1では足底や足外側の感覚障害がみられます。
- L5では足背中央や母趾周辺の感覚障害が重要です。
- 神経根障害は感覚、筋力、腱反射をセットで判断します。