32AM86|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「60歳の女性。数年前から左手の振戦を生じ、次第にすくみ足、寡動を認めるようになり、近医にて診断を受け、投薬が開始された。」歩行障害に対するリハビリテーションとして最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、パーキンソン病のすくみ足に対するリハビリテーションを選びます。
パーキンソン病の歩行障害では、音や視覚刺激などの外的手がかりを利用すると歩行が改善しやすくなります。
解説
パーキンソン病では、すくみ足、小刻み歩行、突進歩行、方向転換困難などの歩行障害がみられます。自分の内部リズムで歩行を開始・継続することが難しくなるため、外から一定のリズムを与える訓練が有効です。
メトロノームを用いると、一定の聴覚刺激に合わせて歩幅やリズムを整えやすくなります。これにより、すくみ足や小刻み歩行の改善が期待できます。
単に歩行速度を上げる指示は転倒リスクを高めます。継ぎ足歩行は失調症の評価やバランス訓練で使われますが、すくみ足には最も適切ではありません。坂道訓練も転倒リスクがあり、初期対応としては不適切です。
リハビリテーションのポイント
パーキンソン病では、床の線をまたぐ、メトロノームに合わせる、声かけでリズムを作るなどの外的手がかりが有用です。
選択肢の確認
1.歩行速度を上げるように指示する。
誤り。
すくみ足や小刻み歩行がある患者に単に速度を上げるよう指示すると、転倒リスクが高まります。リズムや歩幅を整える支援が重要です。
2.メトロノームを用いた訓練を行う。
正しい。
メトロノームによる一定のリズムは、パーキンソン病の歩行開始や歩行リズムの改善に役立ちます。外的手がかりとして有用です。
3.継ぎ足歩行をさせる。
誤り。
継ぎ足歩行はバランスや小脳性失調の評価で用いられることがあります。パーキンソン病のすくみ足に対する訓練として最も適切ではありません。
4.坂道での訓練を行う。
誤り。
坂道はバランスを崩しやすく、すくみ足や姿勢反射障害がある患者では転倒リスクが高まります。まずは安全な環境でリズム訓練を行います。
覚えるポイント
- パーキンソン病ではすくみ足や小刻み歩行がみられます。
- 歩行訓練では外的手がかりが有用です。
- メトロノームは聴覚的手がかりとして使えます。
- 転倒予防を重視して訓練方法を選びます。