32AM84|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臨床医学各論運動器・整形外科L5神経根・骨肉腫・関節リウマチ・胸郭出口症候群・肘周囲骨折・腰椎椎間板ヘルニア
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「3歳の女児。滑り台から落ちて右手をつき、右肘過伸展を強いられ受傷。近医を受診、右肘部変形があり、肘部前面の皮下出血と示指・中指のしびれが認められた。」最も考えられる障害神経はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、上腕骨顆上骨折に合併しやすい神経障害を判断します。
示指・中指のしびれは、正中神経領域の症状として考えます。
解説
小児の上腕骨顆上骨折では、骨折部の近くを走る神経や血管が損傷されることがあります。特に、正中神経や上腕動脈の障害に注意します。
正中神経は、母指、示指、中指、環指橈側の感覚に関係します。症例では示指・中指のしびれがあり、正中神経障害が最も考えられます。
腋窩神経は肩関節周囲、筋皮神経は上腕前面と前腕外側、尺骨神経は小指側の感覚と手内在筋に関係します。
ひっかけポイント
示指・中指のしびれは正中神経、小指側のしびれは尺骨神経と整理します。
選択肢の確認
1.腋窩神経
誤り。
腋窩神経は三角筋や小円筋を支配し、肩外側の感覚に関係します。上腕骨外科頸骨折や肩関節脱臼で障害されやすい神経です。
2.正中神経
正しい。
正中神経は示指・中指の感覚に関係します。上腕骨顆上骨折で障害されることがあり、本症例のしびれの分布と一致します。
3.筋皮神経
誤り。
筋皮神経は上腕二頭筋などを支配し、前腕外側の感覚に関係します。示指・中指のしびれを最も説明する神経ではありません。
4.尺骨神経
誤り。
尺骨神経は小指と環指尺側の感覚、手内在筋に関係します。示指・中指のしびれとは一致しません。
覚えるポイント
- 上腕骨顆上骨折では正中神経障害に注意します。
- 示指・中指のしびれは正中神経領域です。
- 小指側のしびれは尺骨神経領域です。
- 肘周囲骨折では神経障害と血管障害の確認が重要です。