40AM73|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
基礎栄養学第40回午前・問68〜81
食後と比べたときの空腹時の脂質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
空腹時に、脂肪をエネルギー源として使うために脂質代謝がどう変化するかを正しく理解しているかが問われています。
解説
空腹時は脂肪組織で中性脂肪が分解され、遊離脂肪酸の放出が亢進します。放出された脂肪酸は肝臓などでβ酸化を受けエネルギーになります。
さらに肝臓では、脂肪酸のβ酸化で生じたアセチルCoAからケトン体が合成され、骨格筋などの末梢組織で利用されます。絶食が長引くと脳でも重要なエネルギー源になります。肝臓はケトン体を作りますが、利用に必要な酵素を欠くため、自らは利用できません。
選択肢の確認
1.小腸からのキロミクロンの分泌が亢進する。
誤り。キロミクロンは食事由来の脂質を運ぶもので、食後に亢進します。空腹時は低下します。
2.脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出が抑制される。
誤り。空腹時は脂肪分解が進み、遊離脂肪酸の放出は亢進します。
3.肝臓でβ酸化が亢進する。
正しい。空腹時は脂肪酸をエネルギーにするため、肝臓でのβ酸化が亢進します。
4.骨格筋でケトン体の合成が亢進する。
誤り。ケトン体を合成するのは肝臓です。骨格筋はケトン体を利用する側です。
5.肝臓でケトン体の利用が亢進する。
誤り。肝臓はケトン体を合成しますが、利用はできません。利用するのは末梢組織です。
覚えるポイント
- 空腹時は遊離脂肪酸の放出とβ酸化が亢進。
- ケトン体は肝臓で合成、末梢(脳・筋)が利用。
- 肝臓はケトン体を利用できない。