39PM125第39回 管理栄養士国家試験 過去問

臨床栄養学第39回午後・問111〜136

75 歳、女性。心不全。軽度の身体活動で呼吸苦があり、状態が悪化して入院となった。浮腫も認められ、利尿薬の投与が開始された。身長150cm、体重45 kg、BMI 20.0 kg/m²。空腹時の血液検査値は、ナトリウム135 mEq/L、カリウム4.0 mEq/L、クレアチニン0.6 mg/dL。かろうじて経口摂取ができている。この患者の1日当たりの目標栄養量として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

心不全で入院した患者の、1日あたりの目標栄養量として最も適切なものを問う事例問題です。対象は75歳女性、身長150cm、体重45kg、BMI20.0、浮腫があり利尿薬を開始、かろうじて経口摂取ができています。

解説

心不全では体液貯留を防ぐため食塩と水分を制限しますが、高齢で低栄養になりやすいためたんぱく質は十分に確保します。
標準体重は「1.50×1.50×22=49.5 kg」です。選択肢のたんぱく質60 gは標準体重1 kg当たり約1.2 gで、低栄養を防ぎながら確保する量として妥当です。血清クレアチニン値だけで高齢者の腎機能を断定することはできませんが、設問にはたんぱく質制限を必要とする腎障害は示されていません。

対象者に注目。浮腫があり食塩制限は必要ですが、極端な制限や過剰なエネルギー・水分は不適切です。

選択肢の確認

1.エネルギーは、1,600 kcal とする。
最も適切とはいえない。1,600 kcalは標準体重1 kg当たり約32 kcalです。急性増悪期で活動量が少なく、経口摂取もかろうじて可能なこの時点では、選択肢2のたんぱく質量より優先して選ぶ設定ではありません。
2.たんぱく質は、60 g とする。
最も適切である。腎機能は保たれており、低栄養予防のためたんぱく質を十分確保する量として妥当です。
3.食塩は、3g とする。
最も適切とはいえない。心不全では通常6 g/日未満を基本に病態に応じて調整します。3 g/日は一律の目標としては厳しく、食欲低下をさらに招くおそれがあります。
4.水分は、2,000 mL とする。
最も適切とはいえない。浮腫があり利尿薬を使う状況で2000mLは多く、水分はむしろ制限が必要です。

覚えるポイント

  • 心不全は食塩・水分制限、たんぱく質は確保。
  • 腎機能が保たれていればたんぱく質制限は不要。
  • 過度な食塩制限は摂取量低下を招く。

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