39AM85第39回 管理栄養士国家試験 過去問

応用栄養学第39回午前・問82〜97

日本人の食事摂取基準(2020 年版)におけるビタミン・ミネラルに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

日本人の食事摂取基準(2020年版)における、ビタミン・ミネラルの指標の算定根拠を問う問題です。各指標がどう決められたかを正確に押さえておく必要があります。

解説

各記述を検討します。

ビタミンAの耐容上限量(UL)は、成人では肝臓への障害を、乳児では頭蓋内圧亢進(大泉門膨隆など)を回避対象としており、対象とする健康障害が異なります。

ビタミンEの目安量(AI)は、血中のαトコフェロール濃度を維持できる量から算定されており、γトコフェロールではありません。

ビタミンB1の推定平均必要量(EAR)は、エネルギー(糖質)代謝に関わるため、エネルギー1000 kcal当たりの必要量から算定されており、たんぱく質1g当たりではありません。

ナトリウムの目標量(DG)は、WHOの推奨量と国民健康・栄養調査の摂取量の中央値をふまえて設定されており、24時間尿中排泄量からの算定ではありません。

鉄の妊娠後期のEAR付加量は、後期に高まる鉄吸収率を用いて算定されており、妊娠初期と同じ吸収率ではありません。

選択肢の確認

1.ビタミンA のUL は、成人と乳児とで回避対象としている健康障害が異なる。
最も適当。成人は肝臓障害、乳児は頭蓋内圧亢進を回避対象としており、異なります。

2.ビタミンE のAI は、血中のγ─トコフェロール濃度から算定された。
誤り。ビタミンEのAIは血中αトコフェロール濃度をもとに算定されました。

3.ビタミンB1のEAR は、たんぱく質1g 当たりの必要量から算定された。
誤り。ビタミンB1のEARはエネルギー当たりの必要量から算定されました。

4.ナトリウムのDG は、24 時間尿中ナトリウム排泄量から算定された。
誤り。ナトリウムのDGはWHOの推奨量と国民の摂取量の中央値をふまえて設定されました。

5.鉄の妊娠後期のEAR 付加量は、妊娠初期と同じ鉄吸収率を基に算定された。
誤り。妊娠後期は吸収率が高まるため、初期とは異なる吸収率を用いて算定されました。

覚えるポイント

  • ビタミンAのULは成人(肝障害)と乳児(頭蓋内圧亢進)で回避対象が異なる
  • ビタミンEのAIはαトコフェロール、B1のEARはエネルギー当たりで算定
  • 鉄の妊娠後期の吸収率は初期より高いとして付加量を算定

関連問題

39AM8439AM86
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)