38PM124第38回 管理栄養士国家試験 過去問

臨床栄養学第38回午後・問111〜136

32 歳、男性。クローン病。事務職。身長168 cm、体重56 kg、BMI 19.8 kg/m²、標準体重62 kg。血液検査値は、アルブミン3.8 g/dL、CRP 2.6 mg/dL。この患者の寛解導入期の1 日当たりの目標栄養量である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

クローン病寛解導入期の32歳男性(BMI 19.8、標準体重62kg)の目標栄養量を選ぶ問題です。

解説

クローン病の寛解導入期には低栄養を防ぎ、組織修復を支えるため十分なエネルギーとたんぱく質を確保します。標準体重62 kgに35 kcal/kgを掛けると、62×35=2,170 kcal/日となり、選択肢では2,200 kcal/日が適切です。たんぱく質はおおむね1.0〜1.5 g/kg/日を病態に応じて確保するため、60 g/日は下限に近く、唯一の正答にはなりません。

脂肪70 g/日は寛解導入期の選択肢として多く、下痢や脂肪便がある場合には特に調整が必要です。食物繊維は全患者で一律に制限するのではなく、活動性、狭窄、腹部症状に応じて調整します。本問の寛解導入期に30 g/日を積極的な目標とするのは不適切です。水分1,000 mL/日も、発熱や下痢などによる損失を補うには少なすぎます。

選択肢の確認

1.エネルギーは、2,200 kcal とする。
最も適当。標準体重62kgに対し約35 kcal/kgで、寛解導入に必要なエネルギーとして妥当です。

2.たんぱく質は、60 g とする。
適当でない。60 gは標準体重当たり約1.0 g/kgで下限に近く、寛解導入期の組織修復を考えると十分とはいえません。病態に応じて1.0〜1.5 g/kg/日程度を検討します。

3.脂肪は、70 g とする。
適当でない。70 gは多く、特に下痢や脂肪便がある場合には脂肪量を調整します。

4.食物繊維は、30 g とする。
適当でない。寛解導入期に一律30 gを目標とはしません。狭窄や腹部症状の有無に応じて量と種類を調整します。

5.飲水量を含めて、水分は1,000 mL とする。
適当でない。下痢による脱水を防ぐため水分は十分に確保します。少なすぎます。

覚えるポイント

  • 標準体重62 kg×35 kcal=約2,200 kcal/日。
  • たんぱく質は十分に確保し、脂肪・食物繊維は症状や狭窄の有無に応じて調整する。
  • 下痢などによる水分損失があれば、必要な水分を確保する。

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