37PM130|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第37回午後・問111〜136
COPD の病態と栄養管理に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態と栄養管理について、呼吸筋の酸素消費・基礎代謝・骨密度・エネルギー・BCAAの扱いが正しいかを問う問題です。
解説
COPDは気道が狭くなって息を吐き出しにくくなる病気で、呼吸するだけで多くのエネルギーを使う状態になります。
呼吸筋を余計に使うため、呼吸筋の酸素消費量は増加します。
呼吸のためのエネルギー消費が増えるので、基礎代謝量はむしろ増加し、体重減少・るい痩を招きやすくなります。
低栄養や活動量低下、ステロイド使用などにより骨密度は低下しやすくなります。
消耗が大きいため、低体重や摂取不足がある患者ではエネルギーとたんぱく質を十分に確保します。BCAAを一律に制限する根拠はありません。ただし、BCAA製剤を全てのCOPD患者に必ず追加するという意味ではなく、栄養状態と食事摂取量に応じて判断します。
選択肢の確認
1.呼吸筋の酸素消費量は、減少する。
最も適当とはいえない。気道抵抗が高く呼吸仕事量が増えるため、呼吸筋の酸素消費量は増加します。
2.基礎代謝量は、減少する。
最も適当とはいえない。呼吸のためのエネルギー消費が増え、基礎代謝量は増加します。
3.骨密度は、低下する。
最も適当である。低栄養・活動低下・ステロイド使用などにより骨密度は低下しやすくなります。
4.エネルギー摂取量は、制限する。
最も適当とはいえない。消耗が大きく体重減少をきたしやすいため、エネルギーは十分に補給します。制限しません。
5.BCAA 摂取量は、制限する。
最も適当とはいえない。COPDを理由にBCAAを制限する必要はありません。まず必要なエネルギーとたんぱく質を食事全体で確保します。
覚えるポイント
- COPDは呼吸仕事量増加で酸素消費・基礎代謝が増える
- 低栄養・るい痩をきたしやすく、必要量に見合うエネルギー・たんぱく質を確保する
- 骨密度は低下しやすく、BCAAを一律に制限する必要はない