37PM134第37回 管理栄養士国家試験 過去問

臨床栄養学第37回午後・問111〜136

胃切除患者における術前・術後の病態と栄養管理に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

胃切除患者の術前・術後の病態と栄養管理について、術前経口補水、早期経腸栄養、ダンピング症候群、胃全摘後の吸収障害・貧血の理解を問う問題です。

解説

近年の術前管理では、誤嚥のリスクを抑えつつ脱水を防ぐため、透明な水分(経口補水液など)は手術の2から3時間前まで摂取が認められています。

術後の早期経腸栄養は、腸を使うことで腸管のバリア機能を保ち、感染や合併症を減らす効果があり、障害するものではありません。

ダンピング症候群には早期と後期があります。早期(食後30分以内)は高濃度の食物が急に腸へ流れ込み、動悸・発汗・腹痛などが起こります。低血糖症状が出るのは後期(食後2から3時間)ダンピングです。

胃全摘後は胃酸が出なくなり、カルシウムや鉄の吸収は低下します。増加しません。

胃全摘後は内因子が失われてビタミンB12が吸収できず、数年後に巨赤芽球性貧血(悪性貧血)が起こります。再生不良性貧血ではありません。

選択肢の確認

1.経口補水は、術前2 ~3 時間まで可能である。
最も適当である。透明な水分は術前2から3時間前まで摂取が認められており、脱水予防に役立ちます。

2.術後の早期経腸栄養法の開始は、腸管バリア機能を障害する。
最も適当とはいえない。早期経腸栄養は腸を使うことで腸管バリア機能を保ち、合併症を減らします。障害しません。

3.早期ダンピング症候群では、低血糖症状が認められる。
最も適当とはいえない。低血糖症状は後期ダンピング(食後2から3時間)の特徴です。早期は動悸・発汗・腹痛などが主体です。

4.胃全摘術後は、カルシウムの吸収量が増加する。
最も適当とはいえない。胃酸が失われ、カルシウムの吸収はむしろ低下します。

5.胃全摘術後は、再生不良性貧血が認められる。
最も適当とはいえない。内因子欠乏によるビタミンB12吸収障害で起こるのは巨赤芽球性貧血(悪性貧血)です。再生不良性貧血ではありません。

覚えるポイント

  • 透明な水分は術前2から3時間前まで可
  • 早期経腸栄養は腸管バリアを保ち合併症を減らす
  • 早期ダンピングは動悸等、後期は低血糖。胃全摘後はB12欠乏で巨赤芽球性貧血

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