36PM115|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第36回午後・問111〜136
静脈栄養法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
静脈栄養法(末梢静脈栄養・中心静脈栄養)に関する正しい記述を選ぶ問題です。
解説
末梢静脈栄養(PPN)は腕などの末梢の静脈から投与します。血管を傷めないよう高濃度の輸液は使えず、投与できるエネルギーは限られます(おおむね1日1000kcal程度まで)。
このため末梢では輸液の浸透圧を高くしすぎず、血漿浸透圧との比を3以下程度に抑えます。
中心静脈栄養(TPN)は太い中心静脈から投与し、高濃度で必要エネルギーを十分に補えます。
選択肢の確認
1.末梢静脈栄養では、2,000 kcal/日投与することができる。
適当でない。末梢静脈栄養で投与できるのはおおむね1000kcal程度までで、2000kcalは困難です。多くのエネルギーが必要なら中心静脈栄養を用います。
2.末梢静脈栄養では、浸透圧比(血漿浸透圧との比)を3 以下とする。
最も適当。末梢血管を傷めないため、浸透圧比を3以下程度に抑えます。
3.中心静脈栄養の基本輸液剤には、セレンが含まれている。
適当でない。セレンなど微量元素は基本輸液剤には十分含まれず、別に補う必要があります。
4.腎不全患者には、NPC/N 比を100 以下にして投与する。
適当でない。腎不全ではたんぱく質を制限するため、NPC/N比はむしろ高め(例えば300〜500程度)にします。
5.脂肪は、1 g/kg/時以下の速度で投与する。
適当でない。脂肪乳剤はおおむね0.1g/kg/時以下と、ずっと遅い速度で投与します。速すぎると代謝しきれません。
覚えるポイント
- 末梢静脈栄養は浸透圧比3以下、投与エネルギーは限られる。
- 十分なエネルギーが必要なら中心静脈栄養。
- 微量元素は別に補う、腎不全ではNPC/N比を高めにする。