36AM21|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち第36回午前・問17〜42
脂質の代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
脂肪酸の種類と吸収経路、リポたんぱく質がつくられる場所と代謝経路を整理します。
解説
中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸より水になじみやすく、小腸から吸収された後、主に門脈へ入り、アルブミンと結合して肝臓へ運ばれます。長鎖脂肪酸は小腸上皮細胞でトリアシルグリセロールに再合成され、キロミクロンとしてリンパ管へ入ります。
アラキドン酸は二重結合を4個もつ多価不飽和脂肪酸です。オレイン酸は体内で合成できます。キロミクロンは小腸上皮細胞でつくられ、LDLは肝臓から分泌されたVLDLが血中で代謝されて生じます。
選択肢の確認
1.アラキドン酸は、一価不飽和脂肪酸である。
誤り。アラキドン酸は二重結合を4個もつn-6系多価不飽和脂肪酸です。
2.オレイン酸は、体内で合成できない。
誤り。オレイン酸は一価不飽和脂肪酸で、体内でステアリン酸から合成できます。
3.腸管から吸収された中鎖脂肪酸は、門脈に入る。
正しい。中鎖脂肪酸は主に門脈へ直接入り、肝臓へ運ばれます。
4.キロミクロンは、肝臓から分泌される。
誤り。キロミクロンは小腸上皮細胞でつくられ、リンパ管へ分泌されます。肝臓から分泌される代表的なリポたんぱく質はVLDLです。
5.LDL は、HDL から生成される。
誤り。LDLは、VLDLが血中でトリアシルグリセロールを失い、IDLを経て生じます。HDLから生成されるのではありません。
覚えるポイント
- 中鎖脂肪酸は門脈経由、長鎖脂肪酸はキロミクロンとしてリンパ経由です。
- キロミクロンは小腸上皮細胞、VLDLは肝臓でつくられます。
- LDLはVLDLからIDLを経て生成されます。