78PM56|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
α/β が低い組織の特徴で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1.晩期障害を起こしやすい。
この問題のポイント
α/βは、組織が「1回線量の大きさ」にどれくらい影響されやすいかを表す指標です。
α/βが低い組織は、一般に 晩期反応組織 です。
晩期反応組織とは、放射線照射後すぐではなく、数か月から数年後に障害が問題になりやすい組織のことです。
代表例としては、
- 脊髄
- 腎臓
- 肺
- 皮下組織
- 晩期の正常組織障害
などが重要です。
したがって、α/βが低い組織の特徴として正しいのは
1.晩期障害を起こしやすい。
です。
解説
放射線治療では、同じ総線量でも「1回あたりの線量」が大きいか小さいかで、生物学的効果が変わります。
α/βが低い組織は、1回線量の変化に敏感です。
つまり、1回線量を大きくすると障害が強く出やすくなります。
そのため、α/βが低い正常組織では、晩期障害を避けるために、1回線量を大きくしすぎないことが重要です。
一方、分裂が盛んな組織や早期反応を示す組織は、一般にα/βが高い傾向があります。
選択肢の確認
1.晩期障害を起こしやすい。
正しいです。
α/βが低い組織は、晩期反応組織に多くみられます。
放射線照射後しばらくしてから障害が出やすく、1回線量の影響を受けやすいのが特徴です。
2.分裂の盛んな組織に多い。
誤りです。
分裂の盛んな組織は、早期反応組織に多く、一般にα/βは高い傾向があります。
α/βが低い組織は、分裂が比較的遅い晩期反応組織に多いです。
3.線量率に対する感受性が低い。
誤りです。
α/βが低い組織は、修復や分割条件の影響を受けやすく、照射条件の違いが障害に反映されやすい組織です。
「線量率に対する感受性が低い」と単純に覚えるのは不適切です。
4.放射線に対して早期反応を示す。
誤りです。
早期反応を示す組織は、一般にα/βが高い組織です。
α/βが低い組織は、むしろ晩期反応を示しやすい組織です。
5.分割照射に対する反応性が小さい。
誤りです。
α/βが低い組織は、1回線量や分割方法の影響を強く受けます。
したがって、分割照射に対する反応性が小さいのではなく、大きいと考えます。
覚えるポイント
α/βは、早期反応組織と晩期反応組織を分けて覚えると整理しやすいです。
- α/βが高い:早期反応組織、腫瘍、粘膜、皮膚など
- α/βが低い:晩期反応組織、脊髄、腎臓、肺など
- α/βが低い組織:1回線量の影響を受けやすい
- α/βが低い組織:晩期障害に注意する
この問題では、α/βが低い組織の特徴を問うているため、正しい選択肢は
1.晩期障害を起こしやすい。
です。