76PM39|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
粒子線治療のスキャニング法で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、粒子線治療における スキャニング法の特徴が問われています。
スキャニング法では、細いペンシルビームを 電磁石で走査し、標的体積を塗りつぶすように照射します。
正しいのは 電磁石でビームを走査するです。
解説
粒子線治療には、陽子線や炭素イオン線などが用いられます。
粒子線は、一定の深さで線量が急上昇する ブラッグピークを持つため、腫瘍に線量を集中させやすい特徴があります。
照射法には大きく分けて、次のような方法があります。
ブロードビーム法
散乱体やワブラー、リッジフィルタ、患者ごとの補償具などを用いて、広い照射野を作ります。スキャニング法
細いペンシルビームを磁場で左右・上下方向へ走査し、標的に合わせてスポットごとに線量を重ねます。
スキャニング法では、散乱体や患者ごとのボーラスを使って広い線束を作るのではなく、ペンシルビームを電磁石で制御して標的全体を照射します。
そのため、ブロードビーム法と比べて不要な中性子発生やビーム損失が少なく、ビーム利用効率が高いという利点があります。
呼吸性移動のある部位では、呼吸同期照射やリペインティングなどを組み合わせて、線量分布の乱れを抑える工夫を行うことがあります。
ひっかけポイント
二重散乱体法や Wobbler 法は、スキャニング法ではなく ブロードビーム法の代表です。
スキャニング法は 電磁石でペンシルビームを走査する方法です。
選択肢の確認
1.正しい。
スキャニング法では、電磁石で細いペンシルビームを走査し、標的をスポットごとに照射します。
2.誤り。
スキャニング法でも呼吸性移動に対応するため、呼吸同期照射などを併用することがあります。併用できないという記述は不適切です。
3.誤り。
患者ごとのボーラスや補償具を必要とするのは、主にブロードビーム法で問題になる要素です。スキャニング法では必須ではありません。
4.誤り。
スキャニング法はブロードビーム法と比較して、ビーム利用効率が高いことが特徴です。低いという記述は逆です。
5.誤り。
二重散乱体法と Wobbler〈ワブラー〉散乱体法はブロードビーム法に関係する照射法です。スキャニング法の説明ではありません。
覚えるポイント
- スキャニング法では ペンシルビームを用います。
- ビーム走査には 電磁石を使います。
- スキャニング法は標的をスポットごとに塗りつぶすように照射します。
- ブロードビーム法には二重散乱体法や Wobbler 法があります。
- スキャニング法はブロードビーム法よりビーム利用効率が高いです。