78PM49第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

基礎医学大要疾病と障害の基礎肝、胆、膵

肝硬変の合併症で誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3.血小板増多

この問題のポイント

肝硬変の合併症として正しいものと、誤っているものを見分ける問題です。

問題文は「誤っているのはどれか」と聞いています。
つまり、肝硬変の合併症として不適切なものを選びます。

肝硬変では、門脈圧亢進や脾機能亢進により、血小板は増えるのではなく 減少 しやすくなります。

したがって、誤っている選択肢は
3.血小板増多
です。

解説

肝硬変では、肝臓が線維化して硬くなり、肝機能低下と門脈圧亢進が起こります。

その結果、次のような合併症がみられます。

  • 黄疸
  • 腹水
  • 食道静脈瘤
  • 肝性脳症
  • 高アンモニア血症
  • 脾腫
  • 血小板減少

特に門脈圧亢進により脾臓が腫大すると、脾臓で血小板が過剰に捕捉されます。
これにより血小板は増加ではなく減少します。

そのため、血小板増多は肝硬変の典型的な合併症ではありません。

選択肢の確認

1.黄疸
誤りではありません。
肝硬変では、肝機能低下によりビリルビン処理が障害され、黄疸がみられることがあります。
肝硬変の合併症として重要です。

2.腹水
誤りではありません。
門脈圧亢進や低アルブミン血症により、腹水が生じやすくなります。
肝硬変の代表的な合併症です。

3.血小板増多
これが誤りです。
肝硬変では、門脈圧亢進による脾腫や脾機能亢進により、血小板は減少しやすくなります。
増多ではなく減少が典型的です。

4.食道静脈瘤
誤りではありません。
肝硬変では門脈圧亢進により側副血行路が発達し、食道静脈瘤が形成されます。
破裂すると大量出血につながる重要な合併症です。

5.高アンモニア血症
誤りではありません。
肝機能低下によりアンモニアの処理が不十分になると、高アンモニア血症を来します。
肝性脳症の原因にもなる重要な所見です。

覚えるポイント

肝硬変の合併症は、肝機能低下と門脈圧亢進で整理します。

肝機能低下で起こるもの

  • 黄疸
  • 低アルブミン血症
  • 凝固能低下
  • 高アンモニア血症
  • 肝性脳症

門脈圧亢進で起こるもの

  • 腹水
  • 食道静脈瘤
  • 脾腫
  • 血小板減少

血小板は「増える」ではなく「減る」と覚えます。

この問題では、肝硬変の合併症として誤っているものを選ぶため、正しい選択肢は
3.血小板増多
です。

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