78PM50|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要呼吸器、胸郭、胸壁、胸膜、乳房肺の構造と機能
吸気時の変化について誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5.胸腔内圧が陽圧となる。
この問題のポイント
吸気、つまり息を吸うときに体の中で何が起こるかを問う問題です。
問題文は「誤っているのはどれか」と聞いています。
吸気時に誤っている変化を選びます。
吸気では、横隔膜と外肋間筋が収縮し、胸郭が拡大します。
胸郭が広がることで胸腔内圧は低下し、陰圧が強くなります。
したがって、「胸腔内圧が陽圧となる」は誤りです。
解説
吸気では、呼吸筋が働いて胸腔の容積を大きくします。
主な変化は次の通りです。
- 横隔膜が収縮して下がる
- 外肋間筋が収縮して肋骨を引き上げる
- 胸郭が拡大する
- 胸腔内圧が低下する
- 肺が広がり、空気が流入する
胸腔内圧は、通常、大気圧より低い陰圧です。
吸気では胸郭が広がるため、この陰圧がさらに強くなります。
つまり、吸気時に胸腔内圧が陽圧になるわけではありません。
陽圧方向になるのは、強い呼気や咳、人工呼吸などの場面で考えます。
選択肢の確認
1.胸郭が拡大する。
誤りではありません。
吸気では横隔膜や外肋間筋が働き、胸郭が拡大します。
肺が広がるために必要な変化です。
2.横隔膜が収縮する。
誤りではありません。
横隔膜は吸気の主な筋です。
収縮すると下方へ移動し、胸腔の容積を増加させます。
3.外肋間筋が収縮する。
誤りではありません。
外肋間筋が収縮すると肋骨が挙上し、胸郭が広がります。
吸気時に働く筋です。
4.胸骨下角が拡大する。
誤りではありません。
吸気で胸郭が広がると、肋骨や胸骨周囲の角度も広がる方向に変化します。
胸骨下角は拡大します。
5.胸腔内圧が陽圧となる。
これが誤りです。
吸気時は胸郭が拡大し、胸腔内圧は低下して陰圧が強くなります。
陽圧になるわけではありません。
覚えるポイント
吸気の流れは次のように整理します。
- 横隔膜が収縮して下降する
- 外肋間筋が収縮して肋骨が挙上する
- 胸郭が拡大する
- 胸腔内圧が低下する
- 肺が広がる
- 空気が肺に入る
吸気では、胸腔内圧は 陽圧ではなく陰圧方向に低下 します。
この問題では、吸気時の変化として誤っているものを選ぶため、正しい選択肢は
5.胸腔内圧が陽圧となる。
です。