78PM15|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
診断のために全身像が必要なのはどれか。2 つ選べ。
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正解: 1・3
正答
1.神経芽腫の123I-MIBG
3.右左シャント率算出の99mTc-MAA
この問題のポイント
「全身像が必要かどうか」を判断する問題です。
全身像が必要になるのは、局所だけではなく、全身への分布を確認する必要がある検査です。
代表的には、次のような場合です。
- 腫瘍や転移が全身のどこにあるかを調べる
- 放射性医薬品が肺を通らず全身循環へ流れたかを調べる
- 多発病変や全身分布を評価する
この問題では、
神経芽腫の123I-MIBG と
右左シャント率算出の99mTc-MAA
で全身像が必要です。
解説
123I-MIBGは、交感神経系腫瘍である神経芽腫などに集積します。
神経芽腫では、原発巣だけでなく、骨や骨髄などへの転移を含めて全身の集積を確認する必要があります。
そのため、全身像が重要です。
また、99mTc-MAAは通常、静脈注射後に肺毛細血管に捕捉されます。
しかし、右左シャントがあると、一部が肺を通過せず、体循環に流れて脳・腎臓・全身の臓器に分布します。
右左シャント率を算出するには、肺と全身の放射能分布を評価する必要があるため、全身像が必要になります。
したがって、正しい組合せは
1.神経芽腫の123I-MIBG
3.右左シャント率算出の99mTc-MAA
です。
選択肢の確認
1.神経芽腫の123I-MIBG
正しいです。
123I-MIBGは神経芽腫の診断や病変分布の評価に用いられます。
神経芽腫では全身の病変や転移を確認する必要があるため、全身像が必要です。
2.異所性副甲状腺腫の99mTc-MIBI
誤りです。
99mTc-MIBIは副甲状腺腫の局在診断に使われます。
異所性副甲状腺腫では頸部から縦隔を中心に評価することが多く、診断のために全身像が必須という検査ではありません。
3.右左シャント率算出の99mTc-MAA
正しいです。
99mTc-MAAは通常肺に捕捉されますが、右左シャントがあると肺を通過せず全身へ分布します。
肺外への分布を含めて評価し、シャント率を算出するため、全身像が必要です。
4.Parkinson〈パーキンソン〉病の123I-イオフルパン
誤りです。
123I-イオフルパンは線条体のドパミントランスポータを評価する検査です。
評価対象は脳、特に線条体であり、全身像は必要ありません。
5.Cushing〈クッシング〉症候群の131I-アドステロール
誤りです。
131I-アドステロールは副腎皮質機能や副腎病変の評価に用いられます。
主に副腎の集積を評価する検査であり、診断のために全身像が必須となる代表的検査ではありません。
覚えるポイント
全身像が必要かどうかは、検査の目的で判断します。
- 123I-MIBG:神経芽腫などの全身病変・転移検索に使う → 全身像が必要
- 99mTc-MAA:右左シャントでは肺外分布を見る → 全身像が必要
- 123I-イオフルパン:線条体を見る → 頭部が中心
- 99mTc-MIBI副甲状腺:頸部・縦隔の局在診断が中心
- 131I-アドステロール:副腎評価が中心
この問題は2つ選ぶ問題なので、正しい選択肢は
1.神経芽腫の123I-MIBG
3.右左シャント率算出の99mTc-MAA
です。