78AM43|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要生体の防御機構と免疫免疫
胎盤を通過する抗体はどれか。
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正解: 4
正答
4.IgG
問題のポイント
免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgE、IgDなどがあります。
このうち、胎盤を通過して母体から胎児へ移行できる抗体はIgGです。
なぜIgGが正しいか
IgGは、免疫グロブリンの中で胎盤を通過できる代表的な抗体です。
母体のIgGは胎盤を通って胎児へ移行し、生後しばらくの間、新生児を感染から守る受動免疫として働きます。
新生児は自分で十分な抗体を作る能力がまだ未熟です。
そのため、母体由来のIgGは出生直後の感染防御に重要です。
したがって、胎盤を通過する抗体は4.IgGです。
他の選択肢との区別
1.IgA
誤りです。
IgAは粘膜免疫に重要で、唾液、涙、気道分泌液、腸管分泌液、母乳などに多く含まれます。
胎盤通過の代表ではありません。
2.IgD
誤りです。
IgDは主にB細胞表面の抗原受容体として働きます。
胎盤を通過する代表的な抗体ではありません。
3.IgE
誤りです。
IgEはアレルギー反応や寄生虫防御に関わります。
胎盤を通過する代表的な抗体ではありません。
4.IgG
正しいです。
胎盤を通過し、胎児・新生児に受動免疫を与えます。
5.IgM
誤りです。
IgMは分子量が大きく、通常は胎盤を通過しません。
新生児でIgMが高値の場合は、胎児自身が感染などに反応して産生した可能性を考えます。
覚えるポイント
免疫グロブリンの特徴は、次のように整理します。
- IgG:胎盤通過、血中で最多、受動免疫
- IgA:粘膜免疫、母乳・分泌液
- IgM:初感染で早期に上昇、五量体で大きい
- IgE:アレルギー、寄生虫
- IgD:B細胞表面受容体
本問では、胎盤を通過する抗体を問うているため、正答は4.IgGです。