78AM20|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
骨シンチグラフィで集積欠損像となるのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 3・4
正答
3.ペースメーカ
4.硫酸バリウム
問題のポイント
骨シンチグラフィでは、99mTc標識リン酸化合物などが骨代謝の盛んな部位に集積します。
画像上で異常を読むときは、
- 集積が増える像
- 集積が低下する像
- 体外・体内物質によるアーチファクト
を区別する必要があります。
本問で問われているのは「集積欠損像」、つまり本来見えるはずの放射能が遮られて、抜けたように見える所見です。
なぜペースメーカが正しいか
ペースメーカは金属を含む体内機器です。
骨シンチグラフィで用いられるγ線は、体内から体外へ出て検出器に届きます。
しかし、ペースメーカのような高吸収物質があると、その部分でγ線が減弱・遮蔽されます。
その結果、ペースメーカの位置に一致して、集積が抜けたような欠損像として見えることがあります。
したがって、3.ペースメーカは正しいです。
なぜ硫酸バリウムが正しいか
硫酸バリウムはX線吸収が大きい高吸収物質です。
消化管内に残っていると、骨シンチグラフィのγ線も減弱させることがあります。
そのため、バリウムが存在する部位に一致して、放射能が低く見える欠損像を生じることがあります。
したがって、4.硫酸バリウムは正しいです。
他の選択肢との区別
1.授乳期乳房
誤りです。
授乳期乳房では、乳房に放射性医薬品が集積し、両側乳房に軟部組織集積が見られることがあります。
欠損像ではなく、むしろ集積増加として問題になります。
2.尿漏れ部位
誤りです。
骨シンチグラフィの薬剤は尿中に排泄されます。
尿漏れや尿による汚染があると、その部位に強い集積、つまりホットスポットとして見えます。
欠損像ではありません。
3.ペースメーカ
正しいです。
金属によるγ線の減弱・遮蔽により、集積欠損像を生じます。
4.硫酸バリウム
正しいです。
高吸収物質であるため、γ線を減弱させ、欠損像の原因になります。
5.放射性医薬品の投与部位の漏れ
誤りです。
注射部位で漏れがあると、漏れた部位に放射能がたまり、局所的な強い集積として見えます。
全身の画質や骨への分布に影響することはありますが、漏れた部位自体は欠損像ではなく高集積像になります。
覚えるポイント
骨シンチグラフィで欠損像を作るものは、「γ線を遮るもの」と考えると覚えやすいです。
- ペースメーカ:金属による減弱・遮蔽
- 硫酸バリウム:高吸収物質による減弱
一方で、尿漏れや注射漏れは放射能そのものが存在するため、基本的には高集積として見えます。
本問では、集積欠損像となるものは、3.ペースメーカ、4.硫酸バリウムです。