78AM19第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学臨床核医学検査学内分泌

副腎皮質シンチグラフィで正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4.デキサメタゾンによって正常副腎への集積が抑制される。

問題のポイント

副腎は、大きく副腎皮質と副腎髄質に分けられます。

副腎皮質シンチグラフィでは、副腎皮質に集積する放射性医薬品を用います。
代表的には、131I−アドステロールが用いられます。

一方、123I−MIBGは副腎髄質や交感神経系を評価する薬剤であり、副腎皮質シンチグラフィとは目的が異なります。

なぜ4が正しいか

正常副腎皮質の機能は、下垂体から分泌されるACTHによって調節されています。

デキサメタゾンを投与すると、ACTH分泌が抑制されます。
その結果、正常副腎皮質の活動が低下し、131I−アドステロールなどの集積も抑制されます。

一方、自律的にホルモンを産生する副腎皮質病変では、正常副腎より抑制されにくいことがあります。
この性質を利用して、正常副腎への集積を抑え、病変の描出を助けます。

したがって、4.デキサメタゾンによって正常副腎への集積が抑制される、は正しいです。

他の選択肢との区別

1.投与翌日に撮影する。
誤りです。
副腎皮質シンチグラフィでは、131I−アドステロールの副腎への集積に時間がかかります。
そのため、投与翌日ではなく、数日後に撮影するのが基本です。

2.123I−MIBGが用いられる。
誤りです。
123I−MIBGは副腎髄質、交感神経系、褐色細胞腫などの評価に用いられます。
副腎皮質シンチグラフィの代表薬剤ではありません。

3.褐色細胞腫の診断で用いられる。
誤りです。
褐色細胞腫は副腎髄質由来の腫瘍です。
診断には123I−MIBGシンチグラフィなどが用いられます。
副腎皮質シンチグラフィの主な対象ではありません。

4.デキサメタゾンによって正常副腎への集積が抑制される。
正しいです。
デキサメタゾンによりACTHが抑制され、正常副腎皮質への集積が低下します。

5.原発性アルドステロン症では片側のみに集積を認めることが多い。
誤りです。
原発性アルドステロン症には、片側性のアルドステロン産生腺腫だけでなく、両側性副腎過形成などもあります。
片側のみに集積すると一般化するのは不適切です。

覚えるポイント

副腎シンチグラフィは、皮質と髄質で薬剤と対象疾患を分けて覚えます。

  • 副腎皮質:131I−アドステロール
  • 副腎髄質:123I−MIBG
  • 褐色細胞腫:副腎髄質由来なのでMIBG
  • デキサメタゾン:ACTHを抑制し、正常副腎皮質への集積を抑える

本問では、副腎皮質シンチグラフィの特徴として、デキサメタゾンによる正常副腎集積の抑制が正答です。

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