77AM19|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、骨シンチグラフィの集積機序が問われています。
骨シンチグラフィでは、⁹⁹ᵐTc 標識リン酸化合物が、骨代謝や骨形成が亢進している部位に集積します。
したがって、正しいのは 骨代謝亢進部位に集積するです。
解説
骨シンチグラフィでは、主に ⁹⁹ᵐTc-MDP や ⁹⁹ᵐTc-HMDP などのリン酸化合物を用います。
これらは骨のハイドロキシアパタイトに吸着し、特に骨芽細胞活動が亢進している部位や骨代謝が盛んな部位に集積します。
そのため、骨転移、骨折、骨髄炎、骨肉腫、関節疾患などで集積増加を認めることがあります。
骨シンチグラフィは、骨破壊そのものだけを見る検査ではありません。
骨の修復反応や骨形成反応を含めた骨代謝の亢進を反映します。
ひっかけポイント
骨転移や骨折は「骨が壊れる」と考えて集積低下を選びたくなります。
しかし骨シンチグラフィでよく描出されるのは、周囲の骨反応や修復に伴う骨代謝亢進です。
生理的集積
骨シンチグラフィでは骨以外にも、腎臓や膀胱が描出されます。
これは放射性医薬品が主に尿路から排泄されるためです。
腸管への生理的集積を特徴とする検査ではありません。
選択肢の確認
1.誤り。
骨折部位では骨修復反応が起こり、骨代謝が亢進します。
そのため、一般に骨シンチグラフィでは集積が増加します。
2.正しい。
骨シンチグラフィ製剤は、骨代謝や骨芽細胞活動が亢進している部位に集積します。
したがって、この記述は正しいです。
3.誤り。
骨肉腫では骨形成や骨代謝が亢進するため、集積増加を認めることが多いです。
集積が欠損すると断定するのは適切ではありません。
4.誤り。
骨シンチグラフィの代表的な生理的集積は骨、腎臓、膀胱です。
腸管に生理的集積を認める検査ではありません。
5.誤り。
bone scan index〈BSI〉は、骨転移などの骨病変の広がりを定量化する指標です。
多発骨転移では一般に BSI は上昇します。
低下するという記述は誤りです。
覚えるポイント
- 骨シンチグラフィは 骨代謝亢進部位に集積する。
- 主な製剤は ⁹⁹ᵐTc-MDP、⁹⁹ᵐTc-HMDP。
- 骨折、骨転移、骨肉腫、骨髄炎などで集積増加を認めることがある。
- 生理的集積は骨、腎臓、膀胱を押さえる。
- 多発骨転移では BSI は上昇しやすい。