77PM18|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
腎シンチグラフィで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
腎シンチグラフィでは、腎静態シンチグラフィと腎動態シンチグラフィを区別することが重要です。
- 腎静態シンチグラフィ:腎皮質の形態・瘢痕評価
- 腎動態シンチグラフィ:腎血流、排泄、分腎機能の評価
解説
腎動態シンチグラフィでは、放射性医薬品を急速静注し、腎への流入、腎実質への取り込み、尿路への排泄を時間経過で撮像します。
代表的な薬剤には ⁹⁹ᵐTc−MAG3 や ⁹⁹ᵐTc−DTPA があります。
動態画像からは、左右それぞれの腎機能、すなわち分腎機能を評価できます。これは、腎機能が左右でどの程度分担されているかをみる重要な情報です。
一方、⁹⁹ᵐTc−DMSA は腎皮質に長く集積する薬剤で、腎静態シンチグラフィに用いられます。腎瘢痕、腎盂腎炎後の皮質障害、腎形態の評価に有用です。
ひっかけポイント
DMSA は静態、MAG3 は動態と整理すると解きやすいです。
DMSA は速やかに排泄される薬剤ではなく、腎皮質に集積する薬剤です。
選択肢の確認
1.正しい。
腎動態シンチグラフィでは、左右腎の時間放射能曲線や取り込み量を解析することで、分腎機能を評価できます。腎血流、排泄遅延、尿路通過障害の評価にも用いられます。
2.誤り。
⁹⁹ᵐTc−DMSA は腎皮質に集積し、比較的長く保持されます。腎尿細管から速やかに排泄される薬剤ではありません。腎静態シンチグラフィで用いられます。
3.誤り。
⁹⁹ᵐTc−MAG3 は主に尿細管分泌により排泄される薬剤で、腎動態シンチグラフィに用いられます。腎静態シンチグラフィの代表薬剤は ⁹⁹ᵐTc−DMSA です。
4.誤り。
カプトプリル負荷は、腎血管性高血圧の評価などで腎動態シンチグラフィに組み合わせて行われます。腎静態シンチグラフィで行うものではありません。
5.誤り。
腎排泄機能障害がある場合でも、腎動態シンチグラフィは腎機能や排泄状態を評価する目的で行われます。排泄が低下している場合は画像やレノグラムの解釈に注意が必要ですが、禁忌とはいえません。
覚えるポイント
- 腎動態シンチグラフィでは、腎血流、排泄、分腎機能を評価します。
- ⁹⁹ᵐTc−MAG3 は腎動態シンチグラフィに用いられます。
- ⁹⁹ᵐTc−DMSA は腎静態シンチグラフィに用いられます。
- DMSA は腎皮質集積、MAG3 は尿細管分泌による排泄と覚えます。
- カプトプリル負荷は、腎血管性高血圧の評価で腎動態検査に関連します。