77AM20|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
核医学治療で使われる核種で物理的半減期が最も短いのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、核医学治療で用いられる代表的核種の物理的半減期が問われています。
選択肢の中で物理的半減期が最も短いのは、⁹⁰Yです。
⁹⁰Y の物理的半減期は約 64 時間、つまり約 2.7 日です。
解説
核医学治療では、β線や α線を放出する核種を用いて、病変に放射線を集中させます。
代表的な治療用核種には、⁸⁹Sr、⁹⁰Y、¹³¹I、¹⁷⁷Lu、²²³Ra などがあります。
それぞれの物理的半減期をおおまかに整理すると、次のようになります。
- ⁸⁹Sr:約 50 日
- ⁹⁰Y:約 64 時間、約 2.7 日
- ¹³¹I:約 8 日
- ¹⁷⁷Lu:約 6.7 日
- ²²³Ra:約 11 日
この中で最も短いのは ⁹⁰Y です。
ひっかけポイント
¹³¹I や ¹⁷⁷Lu は治療で頻出ですが、半減期は数日以上あります。
⁹⁰Y は約 2.7 日で、選択肢の中では最短です。
治療用核種の特徴
⁹⁰Y は主に β⁻ 線を放出する治療用核種です。
例として、放射免疫療法、肝腫瘍に対する選択的内部放射線療法、標識マイクロスフェアなどで用いられます。
物理的半減期が短いほど、一定期間内に放出される放射線量の時間分布も変わります。
そのため、核医学治療では半減期、放出線種、飛程、標的への集積性を合わせて考える必要があります。
選択肢の確認
1.誤り。
⁸⁹Sr の物理的半減期は約 50 日です。
骨転移疼痛緩和などに用いられる核種ですが、⁹⁰Y よりかなり長い半減期です。
2.正しい。
⁹⁰Y の物理的半減期は約 64 時間、約 2.7 日です。
この選択肢の中では最も短い半減期です。
3.誤り。
¹³¹I の物理的半減期は約 8 日です。
甲状腺疾患の治療などで重要な核種ですが、⁹⁰Y より長い半減期です。
4.誤り。
¹⁷⁷Lu の物理的半減期は約 6.7 日です。
神経内分泌腫瘍や前立腺癌などの標的核医学治療で用いられますが、⁹⁰Y より長い半減期です。
5.誤り。
²²³Ra の物理的半減期は約 11 日です。
α線放出核種として骨転移を有する前立腺癌などで用いられますが、⁹⁰Y より長い半減期です。
覚えるポイント
- ⁹⁰Y の半減期は約 64 時間、約 2.7 日。
- ¹³¹I は約 8 日。
- ¹⁷⁷Lu は約 6.7 日。
- ²²³Ra は約 11 日。
- ⁸⁹Sr は約 50 日。
- この選択肢の中で最短は ⁹⁰Y。