77PM70|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
GM 計数管の分解時間が影響する特性はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
GM 計数管では、1 回放電が起こると、しばらく次の放射線を正しく計数できない時間があります。
この時間を分解時間、または不感時間と呼びます。
分解時間の影響を強く受けるのは、真の計数率です。
解説
GM 計数管では、放射線が入射すると管内で電離が起こり、ガス増幅により大きなパルスが発生します。
この放電後、管内の状態が回復するまで一定時間が必要です。この間に新たな放射線が入射しても、パルスとして数えられなかったり、正しく分離できなかったりします。
そのため、実際に入射した放射線の数、つまり真の計数率よりも、測定される計数率は低くなります。特に高計数率では分解時間による数え落としが大きくなります。
分解時間補正を行うことで、観測計数率から真の計数率を推定します。
ひっかけポイント
GM 計数管の分解時間は、画像の空間分解能やエネルギー分解能の問題ではありません。
時間的に次のパルスを分けて数えられるかが問題なので、計数率に影響します。
選択肢の確認
1.誤り。
空間分解能は、位置をどれだけ細かく識別できるかに関する特性です。GM 計数管の分解時間が直接支配する特性ではありません。
2.正しい。
分解時間中に入射した放射線は数え落とされることがあります。そのため、観測計数率から真の計数率を求める際に分解時間補正が必要になります。
3.誤り。
方向依存性は、放射線がどの方向から入射したかによって感度が変わる性質です。検出器の形状、窓、遮蔽などに関係し、分解時間の主な影響ではありません。
4.誤り。
GM 計数管では、出力パルスの大きさが入射放射線のエネルギーにほとんど依存しないため、エネルギー分解能は基本的に期待できません。分解時間が影響する主な特性ではありません。
5.誤り。
幾何学的検出効率は、線源と検出器の位置関係、距離、検出窓の大きさなどで決まります。分解時間によって決まる特性ではありません。
覚えるポイント
- GM 計数管には分解時間があります。
- 分解時間中の入射放射線は数え落とされることがあります。
- 分解時間は、特に高計数率測定で重要です。
- 分解時間の影響を受けるのは真の計数率の推定です。
- GM 計数管はエネルギー分解能には向きません。