77AM40|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要消化器、腹壁、腹膜腹壁・腹膜の構造と機能
腸間膜を有さないのはどれか。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 4・5
正答
4、5
この問題のポイント
この問題では、消化管のうち 腸間膜を有する部位 と 腸間膜を有さない部位 を区別します。
正答は、十二指腸 と 上行結腸 です。
十二指腸の大部分と上行結腸は、後腹膜に固定されており、腸間膜を有さない部位として扱います。
解説
腸間膜は、消化管を腹壁につなぎ、血管、リンパ管、神経を通す腹膜のひだです。
腸間膜を有する腸管は可動性が比較的大きく、腹腔内にぶら下がるように存在します。
代表的に腸間膜を有するのは、次の部位です。
- 空腸
- 回腸
- 横行結腸
- S 状結腸
一方、十二指腸の大部分、上行結腸、下行結腸などは、発生の過程で後腹壁に固定され、二次性後腹膜臓器として扱われます。
そのため、腸間膜を有さない部位として問われます。
ひっかけポイント
結腸すべてが同じではありません。
横行結腸と S 状結腸は腸間膜を有する一方、上行結腸と下行結腸は後腹膜に固定されると整理します。
覚え方
腸間膜を有するものは、可動性が大きい腸管です。
- 空腸・回腸:小腸間膜を有する。
- 横行結腸:横行結腸間膜を有する。
- S 状結腸:S 状結腸間膜を有する。
腸間膜を有さない代表は、後腹膜に固定される部位です。
- 十二指腸の大部分
- 上行結腸
- 下行結腸
選択肢の確認
1.誤り。
空腸は小腸間膜を有します。
可動性が大きく、腸間膜内を血管やリンパ管が走行します。
2.誤り。
S 状結腸は S 状結腸間膜を有します。
可動性が比較的大きい結腸です。
3.誤り。
横行結腸は横行結腸間膜を有します。
上行結腸や下行結腸とは異なり、腹腔内で可動性があります。
4.正しい。
十二指腸の大部分は後腹膜に固定されています。
そのため、腸間膜を有さない部位として扱います。
5.正しい。
上行結腸は後腹膜に固定されており、腸間膜を有しません。
したがって、十二指腸とともに正答です。
覚えるポイント
- 空腸・回腸は小腸間膜を有する。
- 横行結腸は横行結腸間膜を有する。
- S 状結腸は S 状結腸間膜を有する。
- 十二指腸の大部分は腸間膜を有さない。
- 上行結腸と下行結腸は後腹膜に固定される。