77AM41第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

基礎医学大要疾病と障害の基礎運動器

骨粗鬆症性椎体骨折が多いのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、骨粗鬆症性椎体骨折が起こりやすい部位が問われています。

骨粗鬆症性椎体骨折は、特に 下部胸椎〜上部腰椎 に多くみられます。

この領域は、胸椎の後弯から腰椎の前弯へ移行する部位で、力学的負荷が集中しやすい場所です。

解説

骨粗鬆症では、骨量が低下し、骨梁構造が脆弱になります。

椎体は海綿骨を多く含むため、骨粗鬆症の影響を受けやすい部位です。

特に椎体骨折が多いのは、胸腰椎移行部です。

胸腰椎移行部とは、おおむね下部胸椎から上部腰椎にかけての領域を指します。

この部位では、胸椎の後弯と腰椎の前弯が切り替わるため、圧迫力や屈曲力が集中しやすくなります。

そのため、軽微な外傷や日常動作でも椎体圧迫骨折を起こしやすくなります。

ひっかけポイント
「腰に痛みが出るから下部腰椎」と考えたくなりますが、骨粗鬆症性椎体骨折で典型的に多いのは下部胸椎〜上部腰椎です。
胸腰椎移行部を覚えるのが重要です。

画像検査で意識すること

骨粗鬆症性椎体骨折では、単純 X 線写真、CT、MRI で椎体高の低下や楔状変形を確認します。

MRI では、新鮮骨折で骨髄浮腫を反映する信号変化がみられます。

臨床では、疼痛部位だけでなく、胸腰椎移行部を含めて確認することが重要です。

選択肢の確認

1.誤り。
上部頸椎は、骨粗鬆症性椎体骨折の好発部位ではありません。

頸椎では外傷や変性疾患は重要ですが、骨粗鬆症性椎体骨折として最も多い部位ではありません。

2.誤り。
下部頸椎〜上部胸椎は、胸腰椎移行部ほど骨粗鬆症性椎体骨折が多い部位ではありません。

この問題で問われる好発部位としては適切ではありません。

3.誤り。
中部胸椎にも椎体骨折は起こり得ます。

しかし、骨粗鬆症性椎体骨折が特に多いのは、力学的負荷が集中しやすい下部胸椎〜上部腰椎です。

4.正しい。
下部胸椎〜上部腰椎は、胸椎後弯から腰椎前弯へ移行する部位で、圧迫力が集中しやすい領域です。

骨粗鬆症性椎体骨折の好発部位であり、この選択肢が正答です。

5.誤り。
下部腰椎にも変性疾患や外傷はみられますが、骨粗鬆症性椎体骨折の典型的な好発部位としては下部胸椎〜上部腰椎が重要です。

下部腰椎単独を選ぶのは適切ではありません。

覚えるポイント

  • 骨粗鬆症性椎体骨折は、下部胸椎〜上部腰椎に多い。
  • 好発部位は 胸腰椎移行部 と覚える。
  • 胸椎後弯から腰椎前弯へ移行するため、力学的負荷が集中しやすい。
  • 椎体は海綿骨が多く、骨粗鬆症の影響を受けやすい。
  • 新鮮骨折の評価では MRI の骨髄浮腫が重要になる。

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