77AM27|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
粒子線治療における深さ方向の線量分布を表す量はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、粒子線治療における深さ方向の線量分布を表す考え方が問われています。
深さ方向の線量分布を評価する代表的な量は、**深部量百分率〈PDD:percentage depth dose〉**です。
粒子線治療では、線量が深部で急に増加して最大となるブラッグピークを利用します。
深部量百分率では、この最大線量を 100%として、各深さの線量を相対的に表します。
解説
粒子線治療では、陽子線や炭素線などの荷電粒子が体内を進むにつれてエネルギーを失い、停止直前で線量が最大になります。
この最大線量部分がブラッグピークです。
深さ方向にどのように線量が分布しているかを見るには、深部量百分率を用います。
**深部量百分率〈PDD〉**は、ある深さの線量を基準線量に対する百分率で表すものです。
粒子線治療では、ブラッグピーク付近の最大線量を 100%として、浅部から深部までの線量変化を評価します。
そのため、粒子線治療における深さ方向の線量分布を表す量としては、深部量百分率における 100%線量が適切です。
ひっかけポイント
「軸外線量比」はビーム中心軸から横方向に離れた位置の線量分布を見るものです。
深さ方向を見る場合は、軸外方向ではなく深部量百分率を考えます。
深さ方向と横方向の違い
- 深さ方向:入射面から体内深部へ向かう方向。
- 横方向:ビーム中心軸から左右に離れる方向。
- PDD:深さ方向の線量変化を表す。
- 軸外線量比〈OAR〉:横方向の線量変化を表す。
選択肢の確認
1.誤り。
平坦度は、主に照射野内の横方向の線量均一性を評価する指標です。
深さ方向の線量分布を表す量ではありません。
2.誤り。
電子平衡厚は、二次電子平衡の成立に関係する厚さの考え方です。
粒子線治療の深さ方向線量分布を表す代表量ではありません。
3.誤り。
照射野サイズは、照射される範囲の大きさを表します。
深さ方向の線量変化そのものを表す量ではありません。
4.誤り。
軸外線量比は、ビーム中心軸から横方向に離れた位置の線量を評価する指標です。
深さ方向の分布ではなく、横方向の分布をみる量です。
5.正しい。
深部量百分率は、深さ方向の線量分布を百分率で表す量です。
粒子線治療ではブラッグピーク付近の最大線量を 100%として、深さ方向の線量変化を評価します。
したがって、この選択肢が正答です。
覚えるポイント
- 粒子線治療ではブラッグピークを利用する。
- 深さ方向の線量分布は**深部量百分率〈PDD〉**で評価する。
- PDD では最大線量を 100%として各深さの線量を表す。
- **軸外線量比〈OAR〉**は横方向の線量分布を表す。
- 平坦度は照射野内の線量均一性に関係する。