76PM4|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
標識化合物の放射性核種純度の検定に用いるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、標識化合物の 放射性核種純度を調べる方法が問われています。
放射性核種純度とは、目的とする放射性核種以外の核種が混入していないかを示す指標です。
核種を同定するには、放出される γ 線のエネルギーを調べる γ 線スペクトロメトリが有用です。
解説
放射性医薬品や標識化合物の品質管理では、いくつかの純度を区別します。
主な純度には、次のようなものがあります。
放射性核種純度
目的核種以外の放射性核種が混入していないかを評価します。放射化学的純度
目的とする化学形の放射性化合物がどの程度含まれるかを評価します。化学的純度
非放射性の化学的不純物を評価します。
放射性核種純度では、どの核種が存在するかを判定する必要があります。
γ 線を放出する核種では、核種ごとに固有の γ 線エネルギーを持つため、γ 線スペクトロメトリでエネルギースペクトルを測定すれば、目的核種以外の混入を確認できます。
一方、電気泳動法や高速液体クロマトグラフィ法は、主に放射化学的純度や化学形の分離確認に用いられます。
ひっかけポイント
「放射性核種純度」と「放射化学的純度」は別です。
核種の混入を見るなら γ 線スペクトロメトリ、化学形を見るなら TLC、電気泳動、HPLC などを考えます。
選択肢の確認
1.誤り。
電気泳動法は、化学形や荷電状態の違いによる分離に用いられます。放射化学的純度の評価では有用ですが、放射性核種純度の検定法として最も適切ではありません。
2.誤り。
ホットアトム法は標識法の一つであり、放射性核種純度の検定法ではありません。
3.誤り。
同位体逆希釈分析法は、物質量や比放射能などの定量に関係する分析法です。放射性核種純度を調べる代表的手法ではありません。
4.正しい。
γ 線スペクトロメトリでは、γ 線エネルギースペクトルから核種を同定できます。目的核種以外の混入を調べる放射性核種純度の検定に適しています。
5.誤り。
高速液体クロマトグラフィ法は、化学形や化合物の分離分析に用いられます。放射化学的純度の評価には有用ですが、核種純度の検定としては γ 線スペクトロメトリが適切です。
覚えるポイント
- 放射性核種純度は、目的核種以外の核種混入の有無を評価します。
- 核種同定には γ 線エネルギーが重要です。
- 放射性核種純度の検定には γ 線スペクトロメトリを用います。
- 電気泳動法や HPLC は、主に放射化学的純度の評価に関係します。
- 純度の種類を区別して覚えることが重要です。