76AM90|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
焦点-被写体間距離を a、被写体-検出器間距離を b、焦点サイズを F としたと き半影はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、X 線撮影における 焦点サイズによる幾何学的不鋭、つまり半影の大きさを求めます。
半影は、焦点サイズ F、焦点-被写体間距離 a、被写体-検出器間距離 b から、相似関係で求めます。
式は次の通りです。
半影 = b/a × F
解説
X 線管焦点は理想的な点ではなく、有限の大きさを持ちます。
焦点に大きさがあると、被写体の辺縁から検出器上にぼやけた影が生じます。これを 半影、または 幾何学的不鋭といいます。
半影は、次の条件で大きくなります。
- 焦点サイズ F が大きい
- 被写体-検出器間距離 b が大きい
- 焦点-被写体間距離 a が小さい
焦点、被写体、検出器の幾何学的関係を相似三角形で考えると、
半影 / F = b / a
となります。
したがって、
半影 = F × b/a
です。
選択肢の表記では、
b/a × F
が正しい式です。
ひっかけポイント
被写体を検出器から離すと、拡大だけでなく半影も大きくなります。
つまり、b が大きいほど半影は大きくなります。
選択肢の確認
1.誤り。
a/b × F では、焦点-被写体間距離 a が大きいほど半影が大きくなる式になってしまいます。実際には a が大きいほど半影は小さくなります。
2.正しい。
半影は、相似三角形より b/a × F で表されます。被写体-検出器間距離が大きいほど、また焦点サイズが大きいほど半影は大きくなります。
3.誤り。
(1 + a/b)× F は、焦点サイズによる半影の式ではありません。拡大率の考え方と混同しないようにします。
4.誤り。
(1 - a/b)× F は、半影の幾何学的関係を表していません。距離条件によって負の値になることもあり、不適切です。
5.誤り。
(1/a + 1/b)× F は、半影の基本式ではありません。相似関係では b/a の比を用います。
覚えるポイント
- 半影は 幾何学的不鋭の原因です。
- 半影は焦点サイズ F に比例します。
- 半影は被写体-検出器間距離 b に比例します。
- 半影は焦点-被写体間距離 a に反比例します。
- 公式は 半影 = b/a × F です。