119F70|第119回 医師国家試験 過去問
内科系循環器虚血性心疾患・ACS
緊急カテーテル検査の準備中に突然うめき声をあげてその後動かなくなった。心電図モニターの波形を別に示す。 直ちに行うべき処置はどれか。

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正解: b
正解
b 電気的除細動
まず考えるべき状況
急性心筋梗塞の患者が、緊急カテーテル検査準備中に突然うめき声をあげ、その後動かなくなったという経過は、致死性不整脈による心停止を強く疑います。
この設問で求められているモニター波形は、**心室細動(VF)または無脈性心室頻拍(pulseless VT)**に相当するショック適応リズムです。
この場合、最優先は除細動です。
なぜ除細動が最優先か
VF や無脈性 VT では、有効な心拍出が得られていません。
薬剤投与や気道確保より先に、まず電気的除細動で正常リズムへの復帰を試みる必要があります。
ACLSでも、ショック適応リズムに対する初期対応の中心は即時除細動と胸骨圧迫です。
各選択肢の検討
a 気管挿管
誤りです。呼吸管理も重要ですが、VF であればまず除細動が最優先です。b 電気的除細動
正しいです。VF、無脈性 VT に対する初期対応として最優先です。c 心室ペーシング
誤りです。ペーシングは高度徐脈や高度房室ブロックで考える治療であり、VF には無効です。d リドカイン静注
誤りです。抗不整脈薬は補助的に用いることがありますが、初手は除細動です。e アミオダロン静注
誤りです。難治性 VF で後から用いることはありますが、直ちに行うべき処置ではありません。
ひっかけポイント
心停止対応では、気管挿管や薬剤投与に目がいきやすいですが、ショック適応リズムならまず除細動です。
特に急性心筋梗塞の場面では、VF は非常に典型的です。
まとめ
急性心筋梗塞の経過中に突然倒れ、モニターがVF または無脈性 VTを示すなら、最優先は電気的除細動です。
したがって正解は b です。