118C9第118回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム公衆衛生産業保健

在宅勤務で正しいのはどれか。

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正解: d

正解

d 在宅勤務中の負傷は労働災害補償の対象である。

解説

在宅勤務では、就業場所が自宅になるだけで、労働関係法令の基本的な考え方は変わらない。
そのため、勤務中に業務が原因で生じた負傷であれば、在宅勤務中でも労災補償の対象となる。

労災として判断する視点

  • 業務遂行性:勤務時間中に業務の下で起きたか。
  • 業務起因性:負傷が業務に関連して起きたか。
  • 自宅であっても、業務中の事故なら対象になりうる。
  • 反対に、家事や私的行為の最中の負傷は対象外となりうる。

各選択肢の検討

  • a 労働者は在宅勤務をする権利を有する。
    誤り。在宅勤務は、労使の合意や就業規則に基づいて実施される就労形態であり、労働者が一方的に当然に請求できる権利ではない。

  • b 在宅勤務中は健康診断を受診しなくてよい。
    誤り。在宅勤務であっても、定期健康診断などの安全衛生上の配慮は必要である。

  • c 在宅勤務中の労働時間は労働者の裁量である。
    誤り。在宅勤務でも、通常は所定労働時間や各種労働時間制度に基づいて管理される。すべてが労働者の自由裁量になるわけではない。

  • d 在宅勤務中の負傷は労働災害補償の対象である。
    正しい。業務遂行性と業務起因性が認められれば、在宅勤務中でも労災保険の対象となる。

  • e 在宅勤務は新型コロナウイルス感染症の流行によって始まった。
    誤り。在宅勤務やテレワークは以前から存在しており、新型コロナウイルス感染症の流行で普及が加速したにすぎない。

覚えるポイント

  • 在宅勤務でも労災は成立する。
  • 判断軸は「自宅かどうか」ではなく、業務中か、業務が原因かである。

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