117F25|第117回 医師国家試験 過去問
内科系血液血液総論
末梢血好中球について正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: a・b
正解
a 減少症の原因として薬剤性が最も多い。
b 副腎皮質ステロイドの投与で増加する。
好中球の基本
好中球は急性炎症、とくに細菌感染に対する生体防御で重要な白血球です。
国試では、増減の原因と発熱性好中球減少症の定義がよく問われます。
正しい選択肢
a 減少症の原因として薬剤性が最も多い
成人の後天性好中球減少では、薬剤性が重要かつ頻度の高い原因です。抗菌薬、抗甲状腺薬、抗精神病薬、抗癌薬などが代表です。
b 副腎皮質ステロイドの投与で増加する
副腎皮質ステロイドは、血管壁に辺縁化している好中球を血中へ動員しやすくするため、末梢血好中球数は増加します。いわゆる脱辺縁化によるものです。
誤りの選択肢
c 成人の末梢血多核白血球の約60%を占める
好中球は**白血球全体の約40〜70%**を占めますが、「多核白血球の約60%」という表現は不適切です。多核白血球の大部分は好中球であり、この数値設定は合いません。
d 発熱性好中球減少症での基準は1,500/μL以下である
発熱性好中球減少症の基準は、通常 好中球500/μL以下、または 1,000/μL以下で48時間以内に500/μL以下に低下すると予測される場合です。1,500/μLではありません。
e 急性細菌感染症では桿状核に比し分葉核の割合が増加する
急性細菌感染症では 左方移動 が起こり、桿状核球が増加します。したがって、この記載は誤りです。
覚えるポイント
- 好中球減少の重要な原因は 薬剤性
- ステロイド投与で 好中球は増加
- 細菌感染では 左方移動
- 発熱性好中球減少症は 500/μL以下 が重要
この問題では a、b を選びます。