115B50|第115回 医師国家試験 過去問
内科系血液血液総論
胸腹部CTで後腹膜、縦隔などにも腫瘤を認めた。 今後の治療方針を確定するために最も重要な検査はどれか。
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正解: d
正解
d 表在リンパ節からの組織診
解説
この症例は、
- 頸部、鼠径部の表在リンパ節腫脹
- 脾腫
- 後腹膜、縦隔腫瘤
- LD 高値
- 可溶性 IL-2 受容体高値
から、まず 悪性リンパ腫 を強く疑います。
悪性リンパ腫では、治療方針を決めるために病理診断による確定が不可欠です。
そのため、最も重要なのは 表在リンパ節からの組織診 です。
なぜ d が最重要か
悪性リンパ腫は、単に「腫瘍である」と分かるだけでは不十分で、
- どのタイプのリンパ腫か
- 細胞の形態
- リンパ節構築
- 免疫染色所見
まで評価して初めて治療方針が決まります。
そのためには、十分量の組織を安全に採れる部位から生検することが重要です。
この症例では表在リンパ節が触知できるので、そこからの組織診が最も適しています。
各選択肢の検討
a 腹部MRI
腫瘤の評価には役立つことがありますが、治療方針確定には病理診断が必要です。b FDG-PET
病期診断や広がりの評価には有用ですが、確定診断の代わりにはなりません。c 腹部血管造影検査
この状況で優先される検査ではありません。d 表在リンパ節からの組織診
正しいです。最も安全で、診断に十分な組織を得やすい方法です。e 後腹膜腫瘤からのCTガイド下穿刺吸引細胞診
深部病変への穿刺は侵襲が高く、しかも細胞診だけではリンパ腫の分類に不十分なことがあります。
ひっかけポイント
画像検査がすでに多数行われているので、つい PET を選びたくなる問題です。
しかし、悪性リンパ腫で治療方針を決めるうえで最優先なのは、画像より病理です。
まとめ
今後の治療方針を確定するために最も重要なのは、表在リンパ節からの組織診です。