117C75|第117回 医師国家試験 過去問
小児・周産期・女性医学小児科小児腎泌尿器・内分泌
12歳の男児。来年の中学校進学を前に、夜尿が治らないため両親に連れられて来院した。食生活では減塩するように心がけ、夕食後には水分摂取を控えているという。尿所見:尿比重1.030、蛋白(-)、糖(-)。腹部超音波検査で両腎と膀胱に異常を認めない。塩分摂取量を推測するため、蓄尿検査で1日塩分排泄量を測定することとした。後日得られた検体は、尿量1,200mL、尿中Na 150mEq/L、尿中Cl 100mEq/L、尿クレアチニン100mg/dL、尿蛋白18mg/dLであった。 尿中の1日塩分排泄量を求めよ。 ただし、NaCl 1gはNa 17mEqに相当するものとし、 小数点以下の数値が得られた場合には、小数第1位を四捨五入すること。
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正解: c
正解
c 11g
解説
この問題では、24時間尿中のナトリウム排泄量から、1日塩分排泄量を求める。
計算の流れ
1.1日の尿中Na排泄量を求める
尿量は 1,200mL = 1.2L である。
尿中Na濃度は 150mEq/L なので、
1.2 × 150 = 180mEq/日
となる。
2.Na排泄量を食塩量へ換算する
問題文より、
NaCl 1g = Na 17mEq
であるから、
180 ÷ 17 = 10.6g
となる。
3.四捨五入する
小数第1位を四捨五入すると、
11g
である。
各選択肢の検討
a 9g
少なすぎる。b 10g
10.6g を四捨五入していない。c 11g
正しい。d 12g
多すぎる。e 13g
多すぎる。
ひっかけポイント
この問題では、Cl 濃度は使わない。
塩分換算に必要なのは、問題文で指定されたNa と NaCl の換算関係である。
また、尿量は mL のままではなく、L に直してから濃度をかけることが大切である。
覚えるポイント
24時間蓄尿で塩分排泄量を出すときは、
- 尿量をLに直す
- Na濃度をかけて mEq/日 を出す
- NaCl換算する
の順で考える。
この問題では、180mEq/日 → 10.6g → 11g となる。