115C67|第115回 医師国家試験 過去問
内科系消化器内科胆道疾患
腹部造影 CT(①〜⑤)を別に示す。 この患者のものと考えられるのはどれか。

解答・解説を見る
正解: d
正解
d ④
解説
この症例は、無痛性の腫大胆嚢 と 胆汁うっ滞型の肝胆道系酵素上昇 から、膵頭部付近の悪性腫瘍による胆道閉塞 を考える場面です。
画像として合うのは、膵頭部腫瘤と胆道拡張を示す ④ です。
④が合う理由
④では、
- 膵頭部の腫瘤
- 主膵管の拡張
- 胆嚢の腫大
が読み取れ、膵頭部癌による 閉塞性黄疸 の像として自然です。
診察でみられた Courvoisier徴候 とも一致します。
他の画像が違う理由
①
膵の嚢胞性病変が主体で、膵仮性嚢胞を考える所見です。
この症例の胆道閉塞像とは合いません。
②
胆嚢結石を示す像で、膵頭部腫瘤を説明できません。
③
膵周囲の液体貯留が目立ち、急性膵炎を考える像です。
今回の臨床像とは一致しません。
④
正しいです。
膵頭部癌を最も考える画像です。
⑤
肝細胞癌を示す像であり、この症例の主病変ではありません。
ひっかけポイント
この問題では、胆道系酵素が高いから胆石 と短絡しないことが大切です。
無痛性の腫大胆嚢 がある時点で、まず 悪性閉塞 を考えるのが国試の判断軸です。
まとめ
この患者の画像として最も適切なのは、膵頭部腫瘤と胆道拡張を示す ④ です。