34PM80|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論橈骨遠位端・手部骨折
野球バットのグリップエンドに手掌部が衝突することで生じるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、スポーツで起こる手根骨骨折のうち、野球バットのグリップエンドによる外力で生じやすい骨折が問われています。
野球、ゴルフ、テニスなどでグリップを強く握る競技では、有鈎骨鈎骨折が重要です。
解説
有鈎骨には、手掌尺側へ突出する有鈎骨鈎があります。野球バットやゴルフクラブ、ラケットのグリップエンドが手掌部に衝突したり、繰り返し圧迫したりすると、有鈎骨鈎に外力が集中します。
その結果、有鈎骨骨折、特に有鈎骨鈎骨折が生じやすくなります。
有鈎骨鈎の近くには尺骨神経・尺骨動脈が通るギヨン管があるため、尺側手掌部痛、小指・環指尺側のしびれ、握力低下などにも注意します。
施術現場での注意点
グリップ動作で手掌尺側に痛みがある場合、有鈎骨鈎骨折を疑います。単なる打撲や腱鞘炎として見逃すと、偽関節や神経症状につながることがあります。
選択肢の確認
1.三角骨骨折
誤り。
三角骨は手根骨尺側近位列にありますが、野球バットのグリップエンドによる手掌部衝突で代表的に問われる骨折ではありません。
2.有鈎骨骨折
正しい。
有鈎骨鈎は手掌尺側に突出しており、野球バットのグリップエンドなどが衝突することで骨折しやすい部位です。
3.月状骨骨折
誤り。
月状骨は手根骨近位列の中央にあり、月状骨脱臼やキーンベック病などで重要です。グリップエンドによる代表的骨折ではありません。
4.大菱形骨骨折
誤り。
大菱形骨は母指側の手根骨で、第1中手骨との関節に関係します。手掌尺側へのグリップエンド衝突で代表的に生じる骨折ではありません。
覚えるポイント
- グリップエンドによる手掌部衝突では有鈎骨骨折を考える。
- 特に有鈎骨鈎骨折が重要。
- 野球、ゴルフ、テニスなどのグリップスポーツで起こりやすい。
- 尺骨神経症状や握力低下にも注意する。