34PM122|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
15歳の女子。ダンス部に入部して運動量が増加した。ダンスの際、足部に疼痛を自覚し、疼痛の改善がみられないため来所した。足部内側に圧痛を伴う骨性隆起がある。この疾患で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、思春期女子の足部内側痛と骨性隆起から、有痛性外脛骨を判断します。
有痛性外脛骨は、舟状骨内側にある副骨である外脛骨に疼痛が生じる障害です。扁平足を合併していることが多い点が重要です。
解説
外脛骨は、足の内側にある舟状骨の内側にみられる副骨です。外脛骨そのものは無症状のこともありますが、運動量の増加、靴による圧迫、後脛骨筋腱による牽引などにより疼痛を生じると、有痛性外脛骨と呼ばれます。
この症例では、15歳の女子、ダンス部入部後の運動量増加、足部内側の圧痛を伴う骨性隆起が示されています。これは有痛性外脛骨を考える典型的な状況です。
外脛骨は後脛骨筋腱の付着部付近にあります。扁平足では内側縦アーチが低下し、後脛骨筋腱への負荷が増えやすくなります。そのため、有痛性外脛骨では扁平足を合併していることが多いと整理します。
鑑別のポイント
足部内側の痛みでは、有痛性外脛骨、足根管症候群、舟状骨疲労骨折、後脛骨筋腱障害を鑑別します。骨性隆起の有無、圧痛部位、扁平足の有無を確認します。
施術現場での注意点
成長期の足部痛では、単なる使いすぎと決めつけず、骨端症、副骨障害、疲労骨折を疑います。疼痛が続く場合や骨性隆起が明らかな場合は、医科での画像評価が重要です。
選択肢の確認
1.中足骨頭に生じる骨端症である。
誤り。
中足骨頭に生じる骨端症は、第2ケーラー病などで問題になります。有痛性外脛骨は中足骨頭ではなく、舟状骨内側の副骨である外脛骨に疼痛を生じる障害です。
2.ガングリオンが原因となる。
誤り。
ガングリオンは関節包や腱鞘に関連して生じる嚢腫です。有痛性外脛骨はガングリオンが原因ではなく、外脛骨への圧迫や後脛骨筋腱の牽引、扁平足による負荷などが関係します。
3.脛骨神経の絞扼によって疼痛が生じる。
誤り。
脛骨神経の絞扼によって足底のしびれや痛みを生じる代表は足根管症候群です。有痛性外脛骨は神経絞扼ではなく、舟状骨内側の副骨周囲の疼痛として考えます。
4.扁平足を合併していることが多い。
正しい。
有痛性外脛骨では扁平足を合併していることが多く、内側縦アーチの低下により後脛骨筋腱への負担が増え、外脛骨部の疼痛につながります。
覚えるポイント
- 有痛性外脛骨は舟状骨内側の副骨に疼痛が出る障害。
- 好発は思春期で、運動量増加や靴の圧迫で症状が出やすい。
- 足部内側の骨性隆起と圧痛が重要。
- 扁平足を合併していることが多い。
- 中足骨頭の骨端症、ガングリオン、足根管症候群と区別する。