34PM121|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
16歳の女子。サッカー部に所属している。昨日の練習試合で右足関節をひねった。しばらくして歩行が可能となったため帰宅したが、今朝も痛みが引かないため来所した。右腓骨外果前方に腫脹と底背屈痛がみられ、前方動揺性テストは陽性である。足関節0度での疼痛や不安定性はなく、外果に圧痛はみられない。固定や指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
この問題では、足関節捻挫、特に前距腓靱帯損傷に対する固定と歩行指導が問われています。
前方動揺性テスト陽性、腓骨外果前方の腫脹は、前距腓靱帯損傷を示す重要な所見です。
解説
足関節外側靱帯損傷では、内反捻挫により前距腓靱帯が最も損傷されやすいです。腓骨外果前方の腫脹と圧痛、前方動揺性テスト陽性が重要です。
足関節0度での疼痛や不安定性がないことから、踵腓靱帯損傷の関与は強くないと考えます。また、外果に圧痛がないため、外果骨折の可能性は低いと判断されます。
固定肢位は、損傷した外側靱帯を近づけるために外反位とします。疼痛と腫脹がある急性期では、患部への負荷を減らすために免荷歩行を指導します。
固定で見るポイント
足関節外側靱帯損傷では、内反を避け、外反位で固定して損傷靱帯にかかる張力を減らします。固定中も皮膚圧迫、しびれ、循環障害を確認します。
選択肢の確認
1.固定範囲に膝関節を含める。
誤り。
前距腓靱帯損傷を中心とする足関節捻挫では、通常、固定範囲に膝関節まで含める必要はありません。足関節周囲を安定させる固定を行います。
2.固定肢位は外反位とする。
正しい。
足関節外側靱帯損傷では、内反方向のストレスで損傷が起こるため、固定は外反位として損傷靱帯を近づけ、緊張を軽減します。
3.免荷歩行を指導する。
正しい。
急性期で腫脹や疼痛があるため、患部への負荷を減らす目的で免荷歩行を指導します。松葉杖などを用いることがあります。
4.次回の来所は2週後と指導する。
誤り。
急性期の足関節捻挫では、腫脹、疼痛、循環、固定状態、骨折の見逃しを早期に再確認する必要があります。2週後まで経過観察だけにする指導は適切ではありません。
覚えるポイント
- 足関節外側靱帯損傷では前距腓靱帯が最も損傷されやすい。
- 前方動揺性テスト陽性は前距腓靱帯損傷を示す。
- 固定肢位は外反位。
- 急性期は疼痛に応じて免荷歩行を指導する。