34PM109|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・小児肘肘関節脱臼・肘内障
4歳の男児。買い物中、母親に手を引っ張られた際に受傷した。肘を動かすと肘の外側に疼痛が生じ、痛みが改善しないため来所した。前腕は回内位、肘関節は軽度屈曲位にある。正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、小児で手を引っ張られた後に生じる肘内障を判断します。
肘内障は幼児に多く、前腕回内位、肘軽度屈曲位で患肢を使わなくなるのが特徴です。
解説
肘内障は、橈骨頭が輪状靱帯から一部逸脱することで起こる小児特有の外傷です。手を急に引っ張られる牽引外力で発生しやすく、2〜5歳頃に多くみられます。
受傷後は、前腕回内位、肘関節軽度屈曲位で腕を下げ、痛みのため腕を使おうとしません。骨折と異なり、著明な腫脹や変形は通常みられません。
肘内障は一度起こると再発しやすいことが重要です。整復後はすぐに手を使い始めることが多く、通常は長期固定を必要としません。
施術現場での注意点
小児の肘外傷では、腫脹や変形が強い、転倒歴がある、整復後も使わない場合は骨折を疑い、医科での画像評価が必要です。
選択肢の確認
1.局所に腫脹が生じる。
誤り。
肘内障では、著明な腫脹や変形は通常みられません。腫脹が強い場合は骨折や靱帯損傷を疑います。
2.腕橈関節の亜脱臼である。
誤り。
肘内障は橈骨頭が輪状靱帯から一部逸脱する状態です。「腕橈関節の亜脱臼」という表現は不適切で、橈骨頭と輪状靱帯の関係を理解することが重要です。
3.肘関節は前腕回内位で固定する。
誤り。
肘内障では整復後にすぐ腕を使えることが多く、通常は前腕回内位で固定しません。必要な場合も長期固定は基本ではありません。
4.再発が多い。
正しい。
肘内障は輪状靱帯や橈骨頭の形態が未成熟な幼児に起こりやすく、再発しやすい外傷です。保護者には手を強く引っ張らないよう説明します。
覚えるポイント
- 肘内障は2〜5歳頃に多い。
- 受傷機転は手を引っ張られる牽引外力。
- 前腕回内位、肘軽度屈曲位で腕を使わない。
- 著明な腫脹は少なく、再発が多い。