33PM103|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
82歳の女性。昨晩、自宅布団の上で尻もちをついた。起床時から背部中央に痛みがあるため来所した。着座の度に痛みが強くなり、同部に叩打痛がみられる。考えられるのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・2
正答
1、2
この問題のポイント
この問題では、高齢者が尻もちをついた後に生じた背部中央痛から、椎体に起こりやすい骨折を考えます。
高齢女性では骨粗鬆症を背景に、軽微な外力でも椎体圧迫骨折が起こりやすくなります。また、尻もちによる軸圧外力では、椎体が破裂する破裂骨折も鑑別に入ります。
解説
症例では、82歳女性が尻もちをついた後、背部中央痛と叩打痛を認めています。着座のたびに疼痛が強くなることから、脊柱への荷重や軸圧により椎体病変が刺激されていると考えます。
圧迫骨折は、高齢者の骨粗鬆症を背景に胸腰椎移行部などで起こりやすい骨折です。尻もち、転倒、くしゃみなどの軽微な外力でも発生します。
破裂骨折は、椎体に強い軸圧が加わることで椎体が破裂する骨折です。脊柱管内への骨片突出を伴うことがあり、神経症状の確認が重要です。
施術現場での注意点
高齢者の背部痛で叩打痛がある場合は、椎体骨折を疑います。しびれ、筋力低下、膀胱直腸障害などの神経症状があれば、速やかな医科への連携が必要です。
選択肢の確認
1.圧迫骨折
正しい。
高齢女性が尻もちをついた後に背部中央痛と叩打痛を訴える場合、骨粗鬆症を背景とした椎体圧迫骨折を考えます。軽微な外力でも起こりやすい骨折です。
2.破裂骨折
正しい。
尻もちによる軸圧外力では、椎体が破裂する破裂骨折も考えられます。神経症状の有無を確認し、医科での画像評価が重要です。
3.横突起骨折
誤り。
横突起骨折は筋の牽引や直達外力で生じることがありますが、この症例の背部中央痛、着座時痛、叩打痛から最も考えやすいのは椎体の骨折です。
4.棘突起骨折
誤り。
棘突起骨折は直接打撲や筋の牽引などで起こりますが、尻もち後の高齢者の背部中央痛では、椎体圧迫骨折や破裂骨折を優先して考えます。
覚えるポイント
- 高齢女性の尻もち後の背部痛では椎体圧迫骨折を疑います。
- 軸圧外力では破裂骨折も鑑別に入ります。
- 叩打痛は椎体骨折を疑う重要所見です。
- 神経症状がある場合は緊急性を考えます。