32PM93|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・下肢股関節・膝蓋骨脱臼
外傷性膝関節前方脱臼で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
膝関節脱臼は、神経・血管損傷を伴いやすい重篤な外傷です。
特に重要なのは、膝窩動脈損傷です。
解説
外傷性膝関節脱臼では、脛骨が大腿骨に対して前方、後方、内側、外側などへ脱臼します。
前方脱臼とは、脛骨が大腿骨に対して前方へ転位する脱臼です。大腿骨が前方へ脱臼するわけではありません。
膝窩動脈は膝関節後方を走行し、脱臼時に牽引や圧迫、断裂を受けることがあります。見逃すと下腿の虚血や壊死につながるため、足背動脈、後脛骨動脈の拍動、皮膚色、冷感、しびれを必ず確認します。
ダッシュボード損傷は、股関節後方脱臼や膝蓋骨骨折、脛骨後方移動による後十字靱帯損傷などで重要です。
施術現場での注意点
膝関節脱臼では、外観が整復されて見えても血管損傷が残ることがあります。末梢循環と神経症状を繰り返し確認します。
選択肢の確認
1.大腿骨が前方に脱臼する。
誤り。
膝関節前方脱臼では、脛骨が大腿骨に対して前方へ転位します。大腿骨が前方に脱臼するという記述は不適切です。
2.ダッシュボード損傷が多い。
誤り。
ダッシュボード損傷は股関節後方脱臼や後十字靱帯損傷で重要です。膝関節前方脱臼の代表的発生機序としては不適切です。
3.膝窩動脈損傷に注意する。
正しい。
膝関節脱臼では膝窩動脈損傷が重要な合併症です。下腿の循環障害を見逃すと重篤な結果につながります。
4.前方関節包が損傷する。
誤り。
膝関節前方脱臼では、後方関節包や後方支持組織の損傷が問題になりやすいです。前方関節包損傷を正答として選ぶのは不適切です。
覚えるポイント
- 膝関節前方脱臼は脛骨が前方へ転位する。
- 膝関節脱臼では膝窩動脈損傷が最重要。
- 末梢動脈拍動、皮膚色、冷感、しびれを確認する。
- ダッシュボード損傷は股関節後方脱臼やPCL損傷で重要。