119D016|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
標準予防策〈standard precaution〉に基づく院内感染の予防で適切なのはどれか。 1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
標準予防策では、すべての患者の血液・体液を感染性があるものとして扱います。歯周プローブは血液に接触し得る再使用器具であり、使用後は洗浄して滅菌します。
解説
標準予防策は、感染症の診断の有無にかかわらず、すべての患者に適用します。手指衛生、必要に応じた個人用防護具、注射・鋭利器材の安全管理、器材の適切な再処理などが含まれます。
歯周プローブは歯周ポケットへ挿入し、出血を伴うことがあります。再使用する金属器具は、洗浄・乾燥後に包装し、適切な方法で滅菌します。
陰圧個室、HEPAフィルター、コホーティングは、空気感染や特定病原体に対する感染経路別予防策で用いられる考え方です。
選択肢の確認
a.滅菌手袋の着用
誤り。
標準予防策で手袋は必要ですが、すべての一般歯科処置で滅菌手袋が必要なわけではありません。外科的無菌操作では滅菌手袋を用います。
b.歯周プローブの滅菌
正しい。
歯周プローブは血液に接触し得る再使用器具であり、洗浄後に滅菌して再使用します。
c.HEPA フィルターによる排気
誤り。
HEPAフィルターによる排気は空気感染対策などで用いられ、標準予防策の全患者に一律に行う措置ではありません。
d.陰圧個室における患者の管理
誤り。
陰圧個室は結核などの空気感染対策で用いる感染経路別予防策です。
e.患者の集団隔離(コホーティング)
誤り。
コホーティングは同じ病原体に感染した患者を集団管理する方法で、標準予防策そのものではありません。
覚えるポイント
- 標準予防策は全患者に適用します。
- 血液に接触し得る再使用器具は洗浄後に滅菌します。
- 陰圧・HEPA・コホーティングは感染経路別予防策と区別します。