119B009|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
歯肉炎の病態で正しいのはどれか。1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
歯肉炎では結合組織付着の喪失や歯槽骨吸収を伴わず、歯肉腫脹による 仮性ポケットが形成されることがあります。
解説
歯肉炎は炎症が歯肉に限局した状態です。発赤、腫脹、プロービング時出血がみられますが、臨床的アタッチメントロスや歯槽骨吸収は認めません。
腫脹によって歯肉辺縁が歯冠側へ移動すると、歯肉溝が深くなり、仮性ポケットが形成されます。歯周炎の真性ポケットは接合上皮の根尖側移動と付着の喪失を伴うため、両者を区別します。
選択肢の確認
a.歯周膿瘍
誤り。
歯周膿瘍は歯周組織内に限局した化膿性炎症で、単純な歯肉炎の基本病態ではありません。
b.歯肉退縮
誤り。
歯肉退縮は歯肉辺縁が根尖側へ移動した状態で、歯肉炎で必ず生じる病態ではありません。
c.付着の喪失
誤り。
付着の喪失は歯周炎を示す重要所見です。歯肉炎では付着は保たれます。
d.歯根膜腔拡大
誤り。
歯根膜腔拡大は咬合性外傷などでみられるエックス線所見で、歯肉炎の基本病態ではありません。
e.ポケット形成
正しい。
歯肉炎では歯肉の腫脹により仮性ポケットが形成されることがあります。
覚えるポイント
- 歯肉炎ではアタッチメントロスを伴いません。
- 歯肉腫脹による仮性ポケットは生じます。
- 真性ポケットは接合上皮の根尖側移動を伴います。