119D012第119回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

嚥下時に食道入口部を開大させる動作はどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: b

正答

b

この問題のポイント

嚥下時の喉頭挙上は舌骨・喉頭を前上方へ移動させ、輪状咽頭筋の弛緩と協調して食道入口部を開大させます。

解説

食道入口部は上部食道括約部に相当し、安静時には閉鎖しています。嚥下時には、舌骨上筋群などの収縮によって舌骨・喉頭が前上方へ移動し、輪状咽頭筋が弛緩します。これにより食道入口部が開き、食塊が咽頭から食道へ通過します。

喉頭挙上は同時に気道防御にも関与します。挙上量や前方移動が不足すると、咽頭残留や誤嚥の原因になり得ます。

選択肢の確認

a.口唇閉鎖
誤り。
口唇閉鎖は食塊を口腔内に保持する口腔準備期・口腔期の機能であり、食道入口部を直接開大させません。

b.喉頭の挙上
正しい。
喉頭の前上方挙上は食道入口部を機械的に牽引し、輪状咽頭筋の弛緩とともに開大させます。

c.鼻咽腔閉鎖
誤り。
鼻咽腔閉鎖は食塊や圧が鼻腔へ漏れるのを防ぎますが、食道入口部開大の主動作ではありません。

d.舌尖と口蓋の接触
誤り。
舌尖と口蓋の接触は食塊形成・送り込みに関与しますが、食道入口部を開大させません。

e.上咽頭収縮筋の収縮
誤り。
上咽頭収縮筋は咽頭内の食塊移送に関与しますが、食道入口部を開く主要な動作ではありません。

覚えるポイント

  • 食道入口部開大には喉頭の前上方挙上が重要です。
  • 輪状咽頭筋の弛緩と舌骨・喉頭の牽引が協調します。
  • 機能低下は咽頭残留や誤嚥につながります。

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