119D003|第119回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
全身状態評価と検査項目との組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
BNPは心室壁の伸展により分泌が増加し、心不全の診断・重症度評価に用いられる心機能関連の検査項目です。
解説
全身状態の評価では、検査値がどの臓器・病態を反映するかを対応させます。
- CCrは腎糸球体濾過機能の指標です。
- BNPは心負荷、特に心不全の評価に用います。
- FT4は甲状腺機能を反映します。
- PT-INRは外因系凝固能やワルファリン作用の評価に用います。
- ASOはA群溶血性レンサ球菌感染後の抗体価を反映します。
歯科治療では、心不全患者の呼吸困難や体位、腎機能低下患者の薬剤投与量、抗凝固療法患者の出血リスクなどへ結び付けて理解します。
選択肢の確認
a.肝機能 クレアチニンクリアランス〈CCr〉
誤り。
CCrはクレアチニンのクリアランスから腎機能を評価する指標であり、肝機能検査ではありません。
b.心機能 脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉
正しい。
BNPは心室の容量・圧負荷で上昇し、心不全を含む心機能評価に用いられます。
c.腎機能 遊離サイロキシン〈FT4〉
誤り。
FT4は甲状腺から分泌される遊離サイロキシンであり、腎機能ではなく甲状腺機能を評価します。
d.耐糖能 PT-INR
誤り。
PT-INRは血液凝固能、特にワルファリン療法のモニタリングに用いられ、耐糖能の指標ではありません。
e.血液凝固能 ASO
誤り。
ASOは抗ストレプトリジンO抗体で、溶血性レンサ球菌感染の既往を示す検査です。血液凝固能は評価しません。
覚えるポイント
- BNPは心不全、CCrは腎機能の指標です。
- FT4は甲状腺機能、PT-INRは凝固能を評価します。
- 検査名を臓器だけでなく歯科治療上の注意点と結び付けます。