119D004|第119回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
内分泌器官とその機能低下によって生じる疾患の組合せで正しいのはどれか。 1 つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
Addison病は副腎皮質機能低下症です。他の選択肢に挙がるCushing病、Basedow病、褐色細胞腫は、いずれも対応する内分泌系の機能亢進・ホルモン過剰に関連します。
解説
内分泌疾患は「どの器官の、どのホルモンが、増えるか減るか」で整理します。
副腎皮質機能が低下すると、コルチゾールやアルドステロンが不足し、倦怠感、低血圧、低ナトリウム血症、高カリウム血症、色素沈着などを示すAddison病を生じます。
歯科治療では、長期ステロイド使用歴や副腎機能低下がある患者で、侵襲・疼痛・感染によるストレスに耐えられるかを評価することが重要です。
選択肢の確認
a.下垂体 Cushing 病
誤り。
Cushing病は下垂体ACTH産生腺腫などによるACTH過剰を原因とし、下垂体機能低下で生じる疾患ではありません。
b.甲状腺 Basedow 病
誤り。
Basedow病は甲状腺刺激抗体による甲状腺機能亢進症です。甲状腺機能低下症ではありません。
c.副甲状腺 クレチン病
誤り。
クレチン病は先天性または小児期の甲状腺ホルモン欠乏によるもので、副甲状腺機能低下症ではありません。
d.副腎皮質 Addison 病
正しい。
Addison病は副腎皮質機能低下により、糖質コルチコイドや鉱質コルチコイドが不足する疾患です。
e.副腎髄質 褐色細胞腫
誤り。
褐色細胞腫は副腎髄質などのクロム親和性細胞からカテコールアミンが過剰分泌される腫瘍です。機能低下ではありません。
覚えるポイント
- Addison病は副腎皮質機能低下症です。
- Cushing病、Basedow病、褐色細胞腫はホルモン過剰で整理します。
- 副腎機能低下患者ではストレス時の副腎クリーゼに注意します。