119C063第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

嚥下障害を訴える舌腫瘍術後の患者に装着した装置(別冊No. 23)を別に示す。 この装置を用いて行われるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

舌腫瘍術後の機能障害を装置で補う方法は、残存機能を利用する代償的アプローチです。

解説

舌切除後には舌と口蓋の接触が不足し、食塊形成、送り込み、構音が障害されます。舌接触補助床などで口蓋面を低くして舌が接触しやすい形態にすると、失われた機能を装置で補えます。

機能そのものを訓練して改善する治療的アプローチとは異なり、代償的アプローチは姿勢、食形態、嚥下法、補助装置などを利用して安全性と効率を高めます。

画像の確認

実画像の上顎義歯は口蓋部が大きく下方へ膨隆し、舌切除後でも舌残存部が接触しやすい形態に作られている。舌運動そのものを回復させるのではなく装置で嚥下を補う舌接触補助床であり、代償的アプローチである。

選択肢の確認

a.経済的アプローチ
誤り。
経済的アプローチは費用や社会資源に関する支援であり、口腔内装置による嚥下補助の分類ではありません。

b.心理的アプローチ
誤り。
心理的アプローチは不安や意欲への支援で、装置による機能補償そのものではありません。

c.代償的アプローチ
正しい。
装置によって舌と口蓋の接触不足を補うため、代償的アプローチに該当します。

d.治療的アプローチ
誤り。
治療的アプローチは筋力や運動機能そのものの改善を目指す訓練です。

e.環境改善アプローチ
誤り。
環境改善アプローチは食事環境や介助方法の調整で、口腔内装置による直接的補償とは異なります。

覚えるポイント

  • 補助装置は代償的アプローチです。
  • 訓練で機能を高めるのは治療的アプローチです。
  • 舌接触補助床は食塊移送と構音を助けます。

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