119C018|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
頰粘膜腫瘤の摘出物のH-E 染色病理組織像(別冊No. 1)を別に示す。 認められる所見はどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
正答は結合組織増生です。病理像では、上皮の下に増生する膠原線維と線維芽細胞を確認します。
解説
頰粘膜の慢性刺激による線維性病変では、上皮下の結合組織が増生し、膠原線維が豊富になります。臨床的には境界明瞭な無痛性の腫瘤としてみられることがあります。
病理問題では、まず表面上皮の連続性を確認し、その後、出血、炎症細胞、膿瘍、石灰化物、線維性間質のいずれが主体かを順に観察します。
画像の確認
実画像では重層扁平上皮の下に太い膠原線維束が密に増生し、結節状の線維性組織を形成している。表面上皮は保たれ、出血・膿瘍・石灰化はみられないため、所見は結合組織増生である。
選択肢の確認
a.潰 瘍
誤り。
潰瘍は表面上皮が欠損した所見です。設問では病変の主体は結合組織増生です。
b.出 血
誤り。
出血では血管外へ漏出した赤血球が目立ちますが、本問の正答所見ではありません。
c.石灰化
誤り。
石灰化では好塩基性の硬組織様物質を認めますが、本問で選ぶ所見ではありません。
d.膿瘍形成
誤り。
膿瘍形成では好中球を中心とする膿の貯留がみられます。
e.結合組織増生
正しい。
画像で確認すべき正答所見は結合組織の増生です。膠原線維と線維芽細胞の増加に注目します。
覚えるポイント
- 線維性病変では膠原線維と線維芽細胞の増生を確認します。
- 膿瘍は好中球の集積、出血は血管外赤血球が主体です。
- 病理像は上皮、間質、炎症、石灰化の順で観察します。