119B066|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
軟骨無形成症児にみられる口腔所見はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
軟骨無形成症では頭蓋底の軟骨内骨化障害などにより、中顔面部が相対的に陥凹し、上顎の劣成長がみられます。
解説
軟骨無形成症はFGFR3の機能亢進性変異に関連する骨系統疾患で、軟骨内骨化が障害されます。四肢短縮型低身長、前額部突出、鼻根部陥凹、中顔面低形成などが特徴です。顎口腔領域では上顎劣成長により、相対的な下顎前突や反対咬合を示すことがあります。
膜内骨化と軟骨内骨化のどちらが障害されるかを考えると、頭蓋顔面所見を整理しやすくなります。
選択肢の確認
a.溝状舌
誤り。
溝状舌はDown症候群などでみられることがありますが、軟骨無形成症の代表的口腔所見ではありません。
b.短根歯
誤り。
短根歯は一部の遺伝性疾患や歯根形成異常でみられますが、軟骨無形成症の典型所見ではありません。
c.上顎の劣成長
正しい。
上顎劣成長は中顔面低形成として軟骨無形成症にみられ、相対的下顎前突の原因になります。
d.タウロドント
誤り。
タウロドントはDown症候群やKlinefelter症候群などとの関連が知られ、軟骨無形成症の代表所見ではありません。
e.歯の早期萌出
誤り。
歯の早期萌出は軟骨無形成症の特徴ではありません。萌出時期は正常または遅延することがあります。
覚えるポイント
- 軟骨無形成症は軟骨内骨化障害です。
- 顎顔面では上顎劣成長・中顔面低形成を考えます。
- 相対的な下顎前突を示すことがあります。