119B063|第119回 歯科医師国家試験 過去問
【厚生労働省では採点除外・本アプリで学習用正答を設定】 9 歳の男児。上顎左側中切歯の歯列不正を主訴として来院した。8 歳になってか ら萌出し、徐々に突出してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 21A、B)と エックス線画像(別冊No. 21C)を別に示す。 原因として考えられるのはどれか。2 つ選べ。

解答・解説を見る
この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答(本アプリの学習用判定)
c、e
この正答は厚生労働省の公式正答ではありません。
公式の取扱い
厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「問題としては適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。上記の答えは、問題自体は適切とする公式判断と標準的知見を基に、本アプリが学習用に設定したものです。
解説
実画像では上顎前歯部に開咬傾向があり、上顎左側中切歯が単独で著しく唇側へ突出している。患歯口蓋面には対合歯と干渉し得る大きな切歯結節がある。一方、エックス線像に患歯を押す過剰歯や、明瞭に二分した癒合歯の歯根・歯髄腔は示されない。前歯部開咬と唇側傾斜を生じ得る口腔習癖、および早期接触で患歯を変位させ得る切歯結節の組合せが最も整合する。
画像の確認
実画像Aでは上顎前歯部に開咬傾向があり、上顎左側中切歯が単独で著しく唇側へ突出している。Bでは患歯口蓋面に対合歯と干渉し得る大きな切歯結節がみられ、Cでは患歯を押す過剰歯や明瞭に二分した癒合歯の歯根・歯髄腔は示されていない。前歯部開咬を生じる口腔習癖と、早期接触で患歯を変位させ得る切歯結節を示すc・eが学習用正答として画像に整合する。
選択肢の確認
a.エックス線像に患歯を押す過剰歯は明瞭に描出されていない。
b.癒合歯なら幅広い歯冠、切痕、歯髄腔・歯根の重複を評価するが、本像で突出原因となる癒合を積極的に示す所見は乏しい。
c.持続する吸指などの口腔習癖は、前歯部開咬と上顎切歯の唇側傾斜・突出を起こし得る。
d.高位付着の上唇小帯は正中離開の原因になり得るが、単独歯の突出と口蓋面の大きな隆起を説明しない。
e.切歯結節は対合歯と早期接触し、萌出中の患歯を唇側へ変位させ得る。